中央区銀座6-8-7 交詢ビル4F (携帯地図)
Tel:03-5537-6699
予算:3000円〜(平日昼)、
8000円くらい〜(土日昼)、
1万7000円くらい〜(夜)
味 :★★★★☆(コース全体で)
辛さ:★★
量 :★★(カレー)、★★★★(コース)
2年目の半ばが過ぎ、ひところのブームはすっかり落ち着いた感がある「ミシュランガイド・東京版」。掲載されているお店も以前より予約が取りやすくなったようだ。そこで700軒目にはミシュラン掲載店を選んだ。創作料理の「レストラン よねむら」である。
本店は京都にあり、フレンチなどの欧風料理と京料理などを巧みに融合させた料理を提供している。今回訪れた銀座・交詢ビルに入っているお店も、本店で修行を積んだ料理人さんが作っているそうだ。
■カレーに至る“プロセス”を堪能しよう
メニューはコース料理が基本だ。平日のランチタイムにはカレー主体でややお手軽なコースもある。でも、拙ブログを読んでくださっているカレー好きのあなたには、もっと値が張るコースをあえておすすめしたい。カレーの味よりも、カレーに至るまでの“プロセス”に当たる数々の料理を堪能することの方が、よねむらの価値を感じられると思うからだ。
…などと偉そうに言っているくせに、僕は予約できるものでは最も割安な6000円のランチコースを注文した(汗) 1万円以上のコースを食べ切る自信がありませんでした、すみません。また、各料理の名前をほとんど覚えられなかったため、不正確なことをお断りしておきます。
まず最初にやってきたのは鱧(はも)のワンスプーン。弾力がある鱧を軽くあぶり、香ばしさを加えた一品は、おいしさはもちろん、見た目の美しさにも僕は感心した。早くも相手の術中にはまってしまったたようだ(笑)
続いては、中国美人の絵が描かれたグラスに入ったガスパチョである。軽く混ぜてから一口含むと、自然な、それでいて十分に濃厚な旨みが舌に広がる。思わずすっと飲み干してしまった。我ながら上品ではないなあ(^^;)
お次は、イベリコ生ハムで巻いた魚介の生春巻きとトマトのキムチ漬けがワンプレートで到着した。両者の間にさりげなく添えられたソースを含め、お皿の上での彩りが素晴らしい。もちろん味も折り紙付きだ。
この調子で全部を紹介するとカレーにはなかなかたどり着けない。鮎とフォアグラのリゾットに栄螺(さざえ)と冬瓜のグラタン、ウニなどが入った冷製パスタ、仔鴨のローストと夏野菜添えを味わった。その一つひとつに驚きがあり、中でも複数の具材を混ぜてソースとして味わう冷製パスタには、ちょっとした感動を覚えたことを記しておこう。
ここまで堪能すると、いよいよお口直しの大葉のシャーベットを経て、締めのカレーライス(またはちりめん山椒のご飯)がやってくる。ここまでたどり着くまでで、とっくに満足満腹なのだけど、軽めに盛られたカレーライス、やっぱり味わいたくなるのだった。続きを読む