中央区銀座3-5-16 (携帯地図)
Tel:03-3561-3882
予算:1260円
味 :★★★★
辛さ:★★
量 :★★★
煉瓦亭は1895年創業の洋食屋さん。作家の池波正太郎ら、文豪が愛したお店として知られる。千葉さんのカツカレーで有名なグリルスイスの並びに構えている。休日のご飯時には、長い行列ができているのですぐ分かる。
行列を辛抱強く待って入店すると、昔ながらの洋食屋さんの風情が待っている。内装もテーブルクロスも、創業当時に訪れたお客さんには斬新に映っただろう。今となってはレトロな印象なのだけど、かえって趣深い。
人気メニューは元祖を名乗るオムライスや、ハヤシライス、カツレツなど。もっとも、僕の注文は「カレーライス」(1260円)できまっている。通の方なら、裏メニューのカツカレーを注文する手もあった。僕はお腹の具合も考慮して普通のカレーにしておいた。
友人と訪れたこの日は、サラダも一緒に注文した。このサラダ、値段が張る代わりに二人で食べても多いかもというボリュームがあった。とても食べきらないうちに、ソースポットに並々と盛られたカレーがやってきた。うん、いかにも洋食屋さんらしいスタイルだね。いただきます。
なるほど、軽い酸味と奥行きのあるコクを備えたカレーだ。
おうちのカレーの延長線上にある味付けで、誰もが安心して食べられそう。それでいて「ひと味違うな」と思える旨みも感じられるところが心憎い。きっとブイヨンなどによってコクを出しているんだろうな。
安心できると言えば、具もそう。奇をてらわず、豚バラ肉などが入っており、さらに「おっ」と思わせるひと手間が加わっている。例えば堅さ、いや柔らかさと表現すべきだろうか。とにかく堅くなく、といって柔らかすぎない、絶妙な歯ごたえだった。
おいしくいただけた。レストラン吾妻のような豪華さはないけれど、昔ながらの良さを守っているカレーライスだった。
シンプルな具材の取り合わせながら、
深い味わいですよね〜。
お家カレーのようでありながら、
さらりとその上をいく、
老舗の洋食屋の力強さを感じるカレーでした。
そうなんですよね。おうちでも作れそうな見た目なのに、ちゃんと一枚上手の味と分かるんですよね。素材や、出汁の取り方などに違いなのかな、と感心してしまいます。