渋谷区笹塚1-62-8 (携帯地図)
Tel:03-3377-8812
予算:680円〜850円
味 :★★★☆
辛さ:★★
量 :★★★☆
厨房に業務用「GABAN」スパイスの缶がずらっと並んでいる。海外からホール・スパイスを直輸入するお店も珍しくなくなった昨今だけど、10年来のカレー好きの僕の場合、紺色の缶を見ると何かほっとする。
ここは甲州街道沿い、京王線の笹塚駅と代田橋のほぼ中間に位置するわかば。1969年に洋食屋さんとして創業した同店は、店主さんのカレー好きが高じて4年前に「カレーと洋食の店」としてリニューアルした。GABANの缶も、店主さんのカレーへの思い入れの象徴だろう。
近くで働くサラリーマンに愛されてきたお店だけあって、カレーは600円台〜900円程度と良心的な値付けだ。メニューもビーフにチキン、カツ、野菜といったオーソドックスなものが多い。豚バラとキャベツのような独自性の高い組み合わせも、いくつかは用意している。
お腹を空かせていた僕は珍しく、「がっつり食べてみようか」という気分になった。そこで注文したのは「カツカレー」(800円)。座ったカウンター席から、肉にパン粉をまぶす作業が目の前で見られそうだったことも、注文する意欲を高めるのに役立った。
お店を営業して約40年の店主さん、調理技術にかけては絶対の自信を持っているという。なるほど、肉にパン粉をまぶす手さばきが鮮やかだった。それから少しするとカツが揚がり、たっぷりと盛られたカレーやライスとともにやってくる。一見、ごく普通のカツカレーのように見えるけれど…
カレー・ソースをスプーンですくうと少し驚くことになる。粘度がなく、スプーンがすっと沈み込むからだ。そう、小麦粉を加えないインド風カレーの仕上げ方なのだった。
ベースの味付けは、庶民的なおうちのカレーのそれに近い。十分なコクと出汁の旨みがあり、さらにタマネギや果物によるものと思われる日本人好みの軽い甘みもある。慣れ親しんだ味を一段洗練させた印象を受けた。
スパイスのブレンドも上手い。ほどよく香りを感じさせつつ、特定のスパイスが利きすぎて尖っているといったことはなかった。
カツは衣が薄く揚がっていて食べやすかった。まあ、肉質はさすがに値段相応といったところかな。裏返せば、質の高い肉を使って揚げたら、もっとおいしいものが出来上がりそうとも言える。多少高くてもいいから、スペシャル・メニューを用意してくれないかな、なんて。
ともあれ値段を考慮すれば、味・量とも十二分に満足できるカレーだった。やはり、GABANスパイス缶をずらっと並べているだけのことはあるのだった。
このお店、前々から気になっていました。
あの赤くて丸い屋根、パッと見は美味しいのかな?と
思ってしまいそうな外観(ぉぃ)、しかも
訪問しようと思ったら土日祝休という、とても難しいお店で
ずっと棚上げにしていました。
ただ、サラサラなカツカレーがあるというのでしたら
これは行ってみなければいけませんね。
さすがはカレーの街、笹塚です。
情報ありがとうございました!
もちろん202とのハシゴはデフォですねf(^^;)
それでは、失礼しました。
そうなんですよね。土日祝が休みなので、僕もなかなか訪問できずにいました。
少し早く帰れた時などに、ぜひ訪れてください。日本的で、しかもさらりとしているカレーはなかなか貴重だと思いました。
気になっていましたが、
佇まいがどうしても入りづらかったのでw。
サラサラのカレーですか。
ちょっくら行ってきたいと思います。
ははは、見かけはごく普通の定食屋さんという感じですもんね。でもカレーは相応の工夫が感じられると思いますよ〜。
今度是非行ってみたいと思います。
「M's Curry」のオリジナリティの高いカレーと比べると、わかばのはぐっと庶民的で分かりやすい味。でもサラッとしているところが特徴です。
傾向は違いますが、ぜひ一度おためしください。
本日、ビーフカレー大辛を食べてきました。さらりとした美味しいルーは健在でした。残念ですね。