
仙台市青葉区春日町1-5 (携帯地図)
Tel:022-796-8630
予算:790円〜
味 :★★★☆
辛さ:★★☆
量 :★★★
杜の都・仙台を象徴する定禅寺通りを歩いていると、歩道に置かれた立て看板の文字が目に飛び込んできた。サマルカンド。僕のようにシルクロードや遊牧民に関心を寄せる人は、心を揺さぶられること間違いなしの中央アジア・ウズベキスタンの都市の名である。

僕は2002年の真夏にサマルカンドを訪れた。ビザを取得するために現地の旅行代理店とやり取りして招待状を入手しなければならなかったり、街に到着するまでに45度の炎天下を8時間ほどバスで移動したりと苦労した。それでも、いつかまた訪れたいと思っている。そんなサマルカンドの名前を冠したカフェに旅先で出会うとは――。
こうして僕は、旅カフェ サマルカンドに立ち寄ることにした。その名のとおり、旅行会社やツアー・コンダクター出身であるオーナーの服部さんご夫妻が、旅の案内をしたいという思いで開いたカフェだそうだ。
旅をテーマに掲げるカフェだけあって、食事やドリンクのメニューは国際色豊か。僕におあつらえ向きの一品もあった。「サマルカンドカレー」(790円)だ。僕が旅行して歩いた範囲では、サマルカンドでカレーには出会わなかった。でも、お店自慢の一品だし、頼んでみよう。
お店の西隣にあるアート施設「メディアテーク」の様子を窓越しに眺めていたら、ほどなくしてサマルカンドカレーがやってきた。日本のカレーに近いタイプかな? いただきます。
おっと、ライスがカレーピラフなのか。いいじゃないですか。
ウズベキスタンでは「プロフ」と呼ばれるピラフの一種が良く食べられている。旅カフェ サマルカンドが提供する日本的なカレーピラフとは趣(おもむき)を異にするものだけど、同国のプロフを思い出させてくれるには十分だった。
ピラフの上にかかるカレーソースは、トマトなどを多めに加えているのか、やや赤みが強い色をしている。適度なとろみがあって、日本のカレーを食べ慣れた人にも馴染みやすい味だろう。ただし、市販のおうち向きカレーの万人向けの味とは明らかに一線を画しており、お店ならではの工夫が感じ取れる。

カレーをおいしくいただいた後は、やはり「チャイ」で締めたい。ミニデザート付きで500円なり。チャイはスパイスをたっぷり使っているらしく、華やかな香りを楽しめた。デザートもなかなか。ミニとはいえ、チーズケーキにチョコレートケーキ、それにホイップクリームまで付き、お得感があった。
次回は必ずいただいてみまーす。
おや、メディアテークに行かれたのですか。お仕事ですか?? きれいなスペースですよね。次行かれるときはぜひ。
土日はたまに旅がらみのイベントをやっているようですので、その時に訪れると楽しいかもしれません。
(※「タージ」ネタはお蔵入りしましたが)
「サマルカンド」、次回の楽しみにさせていただきます。
(※今日のブログで紹介したんですが、「新東記」が3周年を迎えました。めでたし〜ですね)
仙台にお出かけのことも結構あるのですね。本格派のエスニカンさんですと、サマルカンドよりも、次に紹介したパチャカリの方がいいかな、という気がします。納豆以外にも、もう少し真っ当なカレーがありますので。
新東記はもう3年ですか。時の流れは早いものですね。そしてシンガポール料理が東京に定着した証明でもあり、嬉しいです。