(ア・ヴォートル・サンテ・エンドー)
中央区銀座4-12-20 (携帯地図)
Tel:03-3543-9576
予算:1300円〜2000円くらい(カレー単品)
味 :★★★★
辛さ:★★★
量 :★★★☆
残念なことに、銀座で人気のカレー屋さん「えすと」が10月末で閉店してしまった。その知らせを拙ブログに最初にお知らせくださったのはヒロキエさん。元法廷画家らしい軽妙なイラストや美しい写真で、銀座や築地の良質なレストランを多数紹介している大人気ブログ「食い道をゆく」の作者さんだ。
ヒロキエさんとは以前、一度だけお目にかかったことがある。えすとの件のお礼がてらで「またお会いできるといいですね」とブログに書き込ませていただいたところ、食事にお誘いいただき、久々の再会となった。
場所は、三原橋の交差点のすぐ近くのビルの2Fにあるア・ヴォートル・サンテ・エンドーというお店。「銀座周辺で、カレーが主役ではないけれどカレーがあるお店」という僕のわがままな要望に対し、ヒロキエさんが完璧に応えて選んでくださったところだ。
店内はオシャレなビストロといった雰囲気。窓際の席に座ると挨拶もそこそこに、少し緊張しながらメニューを眺める。おお〜、評判通りいっぱいあるな。フレンチあり、イタリアンあり、クスクスのようなマグリブ料理もある。ジャンルを無理矢理くくるなら地中海料理だろうか。
そんな多彩なメニューの中にフレンチ仕立てのカレーも紛れ込んでいた。それも一つ二つではなく、いっぱい。しかも興味がそそられるネーミングばかり。「フルーツカレー」、「ポパイ&オリーブのカレー」、「プロヴァンス風ラタトゥイユカレー」などである。
迷っている僕に、「私の分と両方注文してください」とヒロキエさん。大人の計らいってやつですね、ありがたい。そこで自分用には、ヒロキエさんのお気に入りの「フルーツカレー」を、ヒロキエさんの分にはリッチな「牛ヒレのカレー」を選んでみた。
カレーを待つ間は、スペインビール片手にラタトゥイユをつまみつつ、会話に花を咲かせる。ヒロキエさんは交友範囲が広いため、様々な方が話題に上がる。その一つ一つが興味深く、見るからに個性的なカレーがやってくるまでの時間はあっという間だった。
では、いただきます。おお、決して単なる色物ではなくて、料理として十分に成立している。なかなかいけますよ。
まずはねやや赤みが強いカレーソースを単体で味わってみようか。いわゆるザ・カレーよりはペーストっぽい傾向で、逆にドライカレーと呼ぶにはとろみが付いている。この微妙なバランス感が面白い。モダンな辛さが舌をピリッと刺激する。
次に色とりどりのフルーツたちと一緒に味わってみよう。すると、先ほどの辛さがよく考えられているなと印象づけられる。フルーツの甘みと重なってみると、絶妙なバランスに感じられるからだ。ちなみにヒロキエさんによると、季節ごとに使われるフルーツは変わるそうだ。今回はイチゴやバナナが目立っていた。
このようにフルーツカレーに感心した後で、ヒロキエさんのヒレ肉のカレーを味見させてもらう。あ、こちらのカレーソースもフルーツカレーと共通だったか。ということは、フルーツとの辛さのバランスは偶然?(^_^;) それともフルーツカレーが最初で、バリエーションを広げたのかな。
まあ、いずれにせよヒレ肉のカレーも頼んで正解だった。ヒレ肉などの素材の品質の高さがうかがえる。シンプルなのにおいしいんだもの。
すっかり満足した食後は、ぜひ紅茶でしめたい。ヒロキエさんと僕はともに今回「歌舞伎」というフレーバーティーを注文した。歌舞伎座が近いことにちなんだネーミングだろう。紅茶もカレーと同様、決して色物ではなくおいしくいただけた。
最後にヒロキエさん、このような機会をくださりありがとうございました。
※ヒロキエさんのエントリー
「お気に入りのカレー屋さん600」に、ボトルさんのフルーツカレーが、とうとう加わったんですね!
何とも、めでたいことでございます。
カレー好きの端くれとして、今後もよろしくです(^^)/
きれいですね☆
季節によってのフルーツなのでしょうか?いちごも乗っていますね(^^)
ぜひ訪問してみます♪
ブログは以前から拝見していました。キッチリしたブログで、とても言葉を大切に書かれているなあといつも感心しております。
またおじゃましますので、よろしくお願いいたします。
このたびはありがとうございました。さすが大人気ブログですね。アクセスが増えました。
こちらこそまたご教示願えれば幸いです。
>かりん☆さん
たしかに、かりん☆さんのような女性にぴったりな雰囲気だったと思います。僕などよりも(笑) ぜひ訪れてみてください。フルーツは季節によって少しずつ変わるそうですよ。
>くにさん
はじめまして。このお店の常連さんでいらっしゃるんですね。
以前からご覧くださっていたとのこと、ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。
はじめまして、55aiaiと申します。
このカレーは本当にインパクトがあり、最初に知ったのはやはりヒロキエさんのブログからでした。
この東銀座にかけては結構ランチでごはん食べるエリアだったのですが、ギリギリ遠い方に入るこのお店には行かずじまいでおります。
カレーはインド系よりおうち系・欧風が好きなんですが、こちらのカレーはどっち寄りですか?
はじめまして。コメントありがとうございます。サントリーグルメガイドの公式ブロガー(http://gourmet.blog.suntory.co.jp/)さんですか。すごいです。
インド系とおうち系・欧風のどちらかしか選べないとすれば、後者の方がより近いと思います。
ただし、55aiaiさんがブログに記されているお店のカレーとは、どれも似ていません。オリジナリティが高いと思います。一食の価値はありますよ(^-^)
以前600回のレストラン吾妻の時にコメントさせていただきました。
相変わらず毎日会社のお昼休みに貴兄のブログを楽しく拝見させていただいております。
先週エストの前を通りかかったとき、違うカレー屋さんになっていたので驚いていたところ、今回の記事でしたのでちょっとコメントしてみました。
エストのあとは長崎なんとかカレーというお店になっていましたよ。
ところで話が変わるのですが、新富町にある「キッチン カミヤマ」という洋食屋さんをご存知でしょうか?
実は私の会社のすぐ近くなので、このブログに乗ってるかな〜と探してみたのですが、なかったようなので、ご参考までに。
洋食屋なのでしょうが焼きとかおいしいんですが、超ド級大盛りのカレーも人気なんですよ。ちょっとスープ系のカレーです。
機会がありましたらぜひお試しくださいませ。
それでは、ますますのご活躍をお祈りいたしております。
コメント、そして毎日ご覧くださっているとのこと、ありがとうございます。蜂の家の東京2号店になったそうですね。実は1号店には一度訪れたことがあるのですが、記事にするのはもう1、2回訪れてからにしようと考えています。
キッチンカミヤマの情報もありがとうございます。存じ上げませんでした。個性あるカレーのようですね。近隣に訪れる機会がありましたら、思い出させていただきますね。