中央区銀座8-5-24 西八ビル2F
(携帯地図)
Tel:03-3572-6240
予算:900円(昼)
味 :★★★☆
辛さ:★★★☆
量 :★★★
元酒屋の店主さんのご実家は、日本酒の七賢の蔵元である山梨銘醸。お屋敷が明治天皇の行在所として使われたこともあるそうだ。そんな背景があるお店だから、名物はもちろん日本酒である。ところが酒肴を見ると洋食が充実している。洋食と日本酒。珍しい組み合わせだよね。
日本酒がおいしいのだから、本来は夜に訪れたい。でも、ランチタイムもカレー好きにとっては欠かせない魅力がある。900円というお手頃な値段の洋食メニューの選択肢の一つに「ドライカレー」が入っているからだ。サラダや食後のエスプレッソが付く。僕の注文はこれで決まり。
お店は雑居ビルの2Fに入っていて、席数は20あまりとこぢんまりしている。ご実家が名家であることを意識させず、気軽に入れる。女性でも全く問題ない雰囲気ながら、僕が注文を待つ間は男性客だけだった。
などと観察している間に、手際よくサラダやドライカレーがやってくる。おっ、ドライカレーの座布団の上に鎮座している卵が可愛らしいじゃないですか。では、いただきます。
ペーストタイプのドライカレーで、唐辛子系のきりっとした辛さがまず広がる。さらに、仕上げにいくつかのホールスパイスを加えてあるらしい。特にカルダモンの香りがすっと広がってくる。
辛さに弱い僕にはやや辛めに感じられる。そこで出番となるのが半熟のゆで卵である。白身にスプーンを当てると、固まる一歩手前のとろっとした黄身が顔を出す。これがドライカレーと混ざると、実にいい感じの辛さに変わる。
ライスはドライカレー本体の分量からすればやや多めに見える。でも実際に食べてみると、辛さとのバランスからこのくらいで僕にはちょうどよかった。考え抜かれてこの盛りつけにしてあるのかな?
おいしくいただけた。ランチでさらっと出すだけではもったいなく感じられるドライカレーだった。