府中市府中町2-6-4 (携帯地図)
Tel:042-362-6655
予算:1000円くらい
味 :★★★☆
辛さ:★★☆
量 :★★★
入口の円筒型の郵便ポストがトレードマーク。珈琲屋マロコはレトロなたたずまいが府中界隈でよく知られたカフェである。マロコとはロシア語の牛乳のこと。オーナーさんのご実家が牛乳販売店だったことにちなんで名付けたそうだ。
暖簾をくぐって中に入ると、外観と同じようにレトロな雰囲気が広がっている。時計にランプ、足踏み式ミシンといったアンティークものがあちこちに並ぶ。オーナーさんのご趣味なんだそうで。お好きな席にどうぞと言われた僕は、いろり風になっている席に座った。
このマロコに僕が訪れたのは、手作りのカレーがおいしいという話を聞きつけたからだ。単品はたしか735円。お店の名前を冠した「マロコブレンド」などのコーヒー、ドリンク類とセットで注文することもできる。
豆やキノコが入った手作り感あふれるサラダを先にぱくついていると、お目当てのカレーがご到着。ゆるめのカレーソースがまるで海のよう。ライスの島の上には、レーズンやナッツがちょこちょこと載っている。さて、どんなカレーでしょうか。
うん、見た目どおりのサラッとしたカレーだ。新宿のモンスナックのカレーがイメージとしては近いかな。
サラサラとしているものの、味付けはいかにも手作りのおうち風カレーライスらしい素感じだ。いろいろなものが溶け込んでいるらしく、奥行きのある旨みがある。スパイス使いもおうちのカレーに近く、バランスよくまとまっている。
強烈な個性はないものの、飽きにくいカレーと言える。カフェという場所にふさわしい、日常的に通って楽しめるだろう。
カレーを食べた後は、やはりコーヒーで締めたい。僕は苦みが特徴という「ふちゅうブレンド」をいただいた。たしかに苦みがあるのだけれど、最近のオシャレめコーヒー・チェーンのそれと違って、軽さを併せ持っているところが僕好み。次に訪れる時には、マロコブレンドも味わってみたい、そんな気分にさせてくれた。