
船橋市宮本5-1-8 (携帯地図)
Tel:047-426-0231
予算:1050円(昼)
味 :★★★★
辛さ:★★☆(エッグ&ベジ)〜
★★★☆(チキン)
量 :★★★
京成本線の船橋駅から普通列車で一駅隣へ。船橋大神宮がある以外は特に目立たない町並みの一角に、なぜか行列ができていた。平日の昼間にもかかわらず。行列に近付くと、サールナートのインドカレーを目当てにしものだと分かった。いやぁ、すごい。
サールナートは麹町・アジャンタ出身の日本人シェフが営むインド料理店だ。お店の前までたどり着けば、「行列ができるのもやむを得ないか」とあなたも思うかもしれない。スパイスの芳香に包まれるからだ。
行列に並び十数分待つと声がかかった。扉を開くと、お店の外以上に華やかな香りが充満している。12席でいっぱいいっぱいのこぢんまりとしたお店なんだね。
席に着いたら早速注文に移る。ランチであれば1050円のセットを注文すればいいだろう。このセットには2種類のカレー(日替わり含む5種類のカレーから選ぶ)に、ナン、ライス、サラダ、アチャール、ヨーグルトなどが付くものだ。
2種類のカレーは、南インド風をうたっている「チキン」と、「エッグ&ベジ」を選んだ。麹町アジャンタは、今のように南インド料理が認知されるはるか前から、南インド料理を供していた。同店の出身のシェフと聞けば、どうしても一品くらいは南インド系を加えたくなる。
注文を終えてからも、ある程度は待つことを覚悟せざるをえらい。先客さんたちの注文への対応がまだ終わっていない場合が多いからだ。1時間弱のシノギの合間で訪れると、少し肝を冷やしそうだな。
結局、行列の最後尾に並んでから30分あまりが経過して、ついに念願の一式がやってきた。待ったかいがあっておいしそうだね。
まずは、サラサラとしてして辛そうな南インド風のチキンから。一口味わうと、想像どおりの辛さが舌を刺激する。もっとも、いたずらに辛いばかりではなく、味も十分に楽しめる。お米文化の南インドらしく、ライスと一緒に食べた方が相性がよさそうだ。
一方のエッグ&ベジは卵が堂々たる存在感を放っている。カレー自体はオーソドックスなミックス・ベジタブルのカレーに近いかな。カリフラワーやトマトなどの野菜類が入っていて、チキンに比べるとやや控えめの辛さで食べやすい。こちらはナンと合わせやすい。
ナンは外側の方までカリカリになっており、丁寧に焼き上げていることがうかがえる。僕の好みとはちょっと違うけれど、日本人シェフらしい細やかな配慮を感じた。
付け合わせのタマネギのアチャールもアジャンタ仕込みというべきか、高レベルの水準にある。このように、インド料理店が増えてきた最近でも、一歩抜きんでた存在といえる。平日の昼時に行列ができるのも当然かもしれない。