姫路市安田3-116 (広域)
Tel:079-288-3488
予算:700円〜1050円(カレー単品)
味 :★★★★
辛さ:★★★☆
量 :★★★
姫路での一仕事を終えた僕は、駅の南口から十数分歩いて姫路市役所近くまでやってきた。市内で30年近く営業しているというカレー屋さん「インデアン」を訪れるためだ。
長年営業しているお店とのことなので、少し古びたたたずまいを想像していたら、違った。店名のインデアンはネイティブアメリカンを意識しているらしく、木のぬくもりを生かした造り。古びた雰囲気は全くなく、好感が持てるものだった。
カウンター席に座ると、お店のおばさまに手渡されたメニューをしばし見入る。カレーのベースは1種類で、具によってバリエーションを持たせてあるらしい。写真が綺麗なため、どのメニューも食欲をそそる。
最初に気になったのは「オーガニック野菜カレー」(950円〜)。しかし残念ながら、限定メニューのためもう売り切れているとのこと。代替案として僕は「ヤサイカレー」(850円)を注文した。キャベツやタマネギ、もやしがたっぷり入ったカレーなのだそうだ。
しばらく待つと、細身のおばさまが仕上げたとは思えないほど、豪快な見た目のカレーがってきた。食べ応えがありそうだ。
まずはカレーソースを一口。おお、イメージしていたものとは全く違う。良い意味で期待を裏切られたな。
30年近く営業していると聞いて、僕はおうちのカレーに近いものを想像してしまっていた。インデアンのカレーも、小麦粉を加えたカレールーを使う点では、おうちのカレーと同じ範疇と言えなくもない。
でも、このサラサラ感、キレの良い辛さは、おうちのカレーとは全く別物だ。小麦粉たっぷり、油たっぷりのおうち風のカレーは苦手、と語るカレーマニアでも、新鮮においしいと思うに違いない。
もちろん、このカレーソースは具との相性も良い。僕が食べた一皿には、前述のとおりキャベツ、タマネギ、もやしの野菜類が入っているほか、関西系のカレーらしく牛肉も入っている。
いずれも割と大きめにカットしてあって、味付けはシンプルそのもの。それでも十分においしいと思える。キレの良いカレーソースが引き立て役になってくれているからだ。100時間も熟成させて仕上げるという自家製ルーの底力なのだろう。
お店の内外装と同様に、古びたところを全く感じさせないカレーだった。将来は、東京でいうなら湯島のデリーのようなお店になっているかもしれない。