渋谷区笹塚1-44-4 (携帯地図)
Tel:03-3465-6875
予算:900円〜
味 :★★★
辛さ:★★(普通の場合)
量 :★★☆
うわ、年齢層たっか〜。
いや、僕だってもういい年なんだけど、それでもお店に入った途端びっくりさせられた。僕より明らかに年上の大人なカップルばかりでお店が埋まっている。R35指定でもあるのかと思ったほどだ。しかもこれ、午後2時過ぎのことである。笹塚は懐が深い街だなぁ。かろうじて空いていたカウンターの席に座らせていただく。
茶豆は一見すると典型的な古き良き喫茶店。ぬくもりを感じさせる木の内装に、落とし気味の照明、気が散らない程度の存在感で流れるジャズのBGM、薫り高いコーヒー、品の良さそうなおじさんマスター――今時、これだけそろっている喫茶店の方が珍しい。それで、スターバックスやらタリーズやらが上陸するずぅっと前から喫茶店を愛用していた世代が、ここに集うのだろう。
ただし、そこいらの喫茶店と一線を画しているのは、マスターのオリジナル・カレーを前面に売りに出していることだ。キーマ(1000円)、ビーフ、ポーク(各900円)、このほか、茸たっぷりの森のカレー、ホタテが入った海のカレー(各1200円)なんてのもある。いずれもコーヒーが付く。
どれにしようかしばし迷い、キーマを選んでみた。辛さは普通。
何せお客さんがいっぱいだったので、切り盛りするマスターはなかなか大変そう。常連さんも多いらしく、聞き手役もこなしている。そんなわけでかなり待たさせる。携えていた「わーずわーす」のコラムを一つしっかり読み終わったところでカレーが到着した。
インドのキーマとはだいぶ違う、この店ならではのものだった。コクをしっかりと感じるソースは、ややとろみがあって食べやすい。ただ、香辛料は上品な使い方をしている。香辛料の香りがお店の外まで漂っていたので、派手な香りを期待していた僕にはちょっと拍子抜け。別のメニューの方がよかったかな。
食後のコーヒーは、期待通り香り豊か。惜しむらくは隣の隣の席の35歳以上カップルがそろいもそろってタバコを吸っていて、全部たばこの香りにかき消されてしまったこと。うーむ…。