
中央区銀座4-12-7 (携帯地図)
Tel:03-3547-0810
予算:700円〜
味 :★★★
辛さ:★★(甘口の場合)
量 :★★★☆
まもなく建て直しが始まる歌舞伎座の裏手に「蜂の家」というカレー屋さんがある。僕は数年前のオープンして間もない頃に一度訪れたものの、その時はさほど印象に残らず、ブログで紹介するのは保留した。ひょんなことから会社の先輩と再訪することになった。
同店は佐世保カレーを標榜している。実は佐世保にも蜂の家というお店があって、こちら銀座のお店はのれん分けのような位置づけなのだ。
佐世保の蜂の家は1950年代に開業した老舗。戦後からの復興途上で物が十分に入手できなかった当時、米軍基地の街という立場を最大限に生かして調達した食材を基に作ったカレーは、たちまち評判を呼んだ。同店のもう一つの名物である巨大シュークリームとともに、佐世保ではソウルフードと呼ぶべき存在になっている。
銀座の蜂の家を運営するオーナーさんも、若い頃に佐世保で本家のカレーを楽しんできた方だ。上京後もカレーを食べるために佐世保に戻るほどで、ついに東京でお店を開いてしまったそう。すごいねえ。
さて、蜂の家のカレーは主に具の違いまたは辛さで数種類に分かれる。ビーフであれば中辛、野菜であれば甘口といった具合に、具を決めれば辛さも一緒に決まるようになっている。僕は甘口の「野菜カレー」(700円)を選んだ。
このままシンプルに楽しんでも良いけれど、トッピングを加えることもできる。僕がおすすめしたいのは佐世保ハンバーグ。そう、佐世保といえば最近は「佐世保バーガー」も有名だからね。食が細い僕のような輩にも大丈夫なように、ハーフサイズ(250円)が用意されている。これでいこう。
しばらく待つと、カウンター奥の厨房からいかにもカレーライスという見た目の一皿がやってくる。以前の記憶では甘みが強かった気がするけれど、どうだったかな?
うん、やっぱり甘かった(^_^;) 僕が甘口を選んだせいかもしれない。まず、果物や砂糖などによるものと思われる甘みが前面に出てくる。続いて穏やかな辛さと濃厚な旨みが順にやってくる。
見た目の通り、おうちのカレーが好きな人が安心して食べられるタイプだ。中辛のカレーを選んだ先輩記者は「おいしい」との反応だ。
具の野菜は、ジャガイモやニンジンといった、ザ・カレーライスらしいものが目に付いた。これだけだと少し寂しいかな。でも、今回はトッピングにハンバーグを加えているから大丈夫だ。
このハンバーグ、アメリカ仕様だけあってハーフサイズでも十分に食べ応えがあった。甘いカレーの味に少し舌が疲れた時に、ハンバーグを一口食べるといい感じ。ハンバーグが苦手な方も、何か別のトッピングをした方が、このカレーは楽しめると思う。
一皿を食べ終わる頃には、すっかりお腹がいっぱいに。この後に、もう一つの名物である大きなシュークリームは、小食の僕には食べられない。このシュークリーム、中に果物が入っているなど面白いらしいので、いつかは試してみたい。
なお、開店当初にあった豆乳はなくなっていた。評判にはならなかったのかな(^_^;)