中野区中野5-32-9 (携帯地図)
Tel:03-5380-5420
予算:600円〜1500円くらい(昼)
味 :★★★☆
辛さ:★★(普通の場合)
量 :★★★
カレー好きにとって中野駅の線路際は悩ましい場所だ。カフェのカルマと英国風カレーのシーサーが隣り合うように並んでいるからだ。片やレシピのないカレー、片や個性的な欧風カレーだから、気分によって使い分けられるけれど。
今回は後者のシーサーの出番。店内は、逆コの字形というのかな、厨房以外の3面をぐるっとカウンターが囲む。常連さんが多かったらしく、店員さんと談笑していた。不思議と落ち着ける雰囲気があるからかな?
黒いカレー(正しくはチキンブラックカレー)など、個性的なカレーをいくつも用意している。僕は「ハヤシビーフカレー」(1050円)を選んだ。「自慢特製」という接頭語に惹かれたためだ。辛さは普通で。激辛好きのあなたは要望すれば、5段階くらい辛さを増やすこともできる。
ボンディ系の欧風カレー屋さんとは違い、初めにやってくるのはスープ。ほのかな甘みを感じさせる味わいでほっとした気分になる。心地よく感じてきたところでカレーが到着。いただきます。
なるほど、面白い。
一口食べるといかにもハヤシライスらしい、深いコクのデミグラスソースの味が舌の上で踊る。ところが同時に、程良くスパイスを利かせたカレー味も伝わってくるんである。
ハヤシだからマイルドではあるけれどボンディ系のような甘みはない。率直なカレーの味を、しかも欧風で楽しみたいというあなたが満足できる料理になっていると思う。
ところで、聞くとはなしに聞こえてきた常連さんと店員さんの会話が興味深かった。店員さん、若かりし時分には、ほかのレストランでかなり鍛え上げられたらしい。
と言っても苦労話を自慢するわけではなく、飄々とした表情のまま話していた。その表情に隠れた深みある人生が、シーサーの居心地の良さのスパイスになっているんだな…って表現が臭くなってしまった。お恥ずかしい。
激辛好きにとって、シーサーは欧風の超激辛が食べられる貴重なお店です。
欧風では、もーやんカレーの20辛に次ぐ辛さかも知れません。
近年、欧風カレー専門店が増えないので、出尽くし感はありますでしょうか。
「ランキングルメ」で、ボンディが中村屋に次ぐ2位だった時代もあるんですよねえ。
未登場の欧風カレーの中では、「青山カレー倶楽部」は美味しいと思います。
「百屋」(落合)は今ひとつで、「赤とんぼ」(虎ノ門)はコストパーが悪いと思います。
「ダズンロージス」(京橋・宝町)と言う「幻の銀座和田門のカレー」が食べられるお店は、まだ行けてないのですが、たあぼうさんは食べられたことはありますか?
コメントありがとうございます。青山カレー倶楽部に赤とんぼと、ストックしてあるネタを出されてしまいましたね〜 (^_^;)
ダズンロージスは全く存じないお店でした。情報参考にさせていただきます。
甘みの少ないおもしろいスパイス使いの印象に残る味でした。
サブジとはまた面白いものを頼みましたね。インド風も作れるお店だから不思議ではないのかな。