
台東区上野5-26-6
Tel:03-3835-2977
予算:780円〜(昼)、900円くらい〜(夜)
味 :★★★☆
辛さ:★★☆
量 :★★★
「うーん、どう見てもインド料理店なのにな…」
アメ横を目指して歩いている途中、スープカレーをうたうインド料理店に気づいたのは去年の夏頃だったか。その日は用事で入れなくて、その後すっかり忘れていた。そうしたら、「御徒町に南インド料理店ができたって」と友人に教えてもらって到着したのが同じ場所、シャンティだった。
メニューを見ると、なるほど北インド、南インド、スリランカにスープカレーまで幅広くそろえている。器用だなあ。先日、日経流通新聞(日経MJ)が「ヒットの予感」で南インド料理を取り上げていたし、今回は南インド系を主体にいただきますか。
ということでカレーの前に、ラッサム・スープ(380円)、サンバル・ワダ(野菜と豆のカレーにドーナツ、580円)、マサラ・ドーサ(ジャガイモのスパイス料理入りお米のクレープ、1200円)、ウタパム(お好み焼き、980円)を注文。あ、友人と一緒に訪れたので2人分です。
ラッサムはほどほどの辛さで飲みやすかった。ワダやドーサ、ウタパムはどれもカリッと綺麗に揚げ/焼き上がっており、胃がもたれる心配がなさそう。スパイスは必要十分に抑えていて、丁寧に作っているなと感心した。
最後はカレーで締めますか。野菜と豆のカレーはワダとドーサで楽しめたから、代わりに「パラタと野菜のサブジカレー」(980円)にしようか。野菜とサブジ(野菜の煮込みを指す)って表現は引っかかるけどまあいいや。
では、いただきます。
ジャガイモ、グリンピース、ニンジンなどインドで多く見られる具を使った、基本に忠実なカレーだ。ココナッツを加えてマイルドに、そして少しクリーミーに仕立てている。
このカレーを油をたっぷり含んだパンであるパラタに載せていただく。奥行きのある旨みがあって、それまでの野菜と豆のカレーがあっさりしていたのとは対照的。野菜のカレーでもこんなに変わるんだなぁ。
最後に。シャンティで驚いたのはアルコール飲料が圧倒的に安いこと。「オーナーがムスリムでお酒で儲けたくないと考えている」(店員さん)そうで、例えば生ビールなら1杯200円。ソフトドリンクの方が高いんである。
え? それじゃおまえはがぶ飲みしたんだろうって? いえいえ、ムスリムに敬意を表してアルコールはビール1杯だけにしましたよ。ほんとですってば!!
とても納得です。
なんだかそれをきいちゃうと、ちょっと気が引けますが(笑)ぜひ!飲みとものうちのカレー団の女子と行ってみようと思います。
池袋のマルハバ(http://love-curry.seesaa.net/article/781549.html)
や雑色のザイカ(http://love-curry.seesaa.net/article/1391380.html)のように、ムスリムだからお酒を置かないというお店は経験していました。
でもお酒を限りなく原価に近い値段で販売するスタンスは初めてでした。なるほどこういう方法もあったかと感心した次第です。