
1060 Wien, Hirschengasse 8
Tel:+43-1-5952504
予算:15ユーロ(約1650円)くらい〜
味 :★★★☆
辛さ:★★★〜(ただし塩辛い)
量 :★★★☆
ブダペスト観光を終えた僕は、ドナウ川を渡る船を利用してウィーンへ移動した。所要時間6時間30分、片道89ユーロ(ハンガリーカードプラスを購入していれば半額)。鉄道などの交通手段に比べて不便かつ高価だけど、川で国境を越えることにロマンを見いだしたんである(苦笑)
何事もなくウィーンに到着すると、商店が立ち並ぶマリアヒルファー通りの近くに宿を確保。ホーフブルク王宮やシュテファン大聖堂が建ち並ぶリングと、シェーンブルン宮殿の中間にあって、交通・買い物とも至便という環境が気に入った。

空いていた席に座ると手渡されたメニューを確認する。なるほど、肉の種類ごとに様々なカレーが並んでいる。野菜のカレーも充実しているな。タンドール料理などもひととおりそろっているな。
さて、どれを頼んだものかと後ろまでページを繰っていくと「ターリー」(インド式定食)があることに気づいた。野菜カレーだけのもの、肉も入っているもので多少値段に違いがあるものの、12ユーロくらいでいろいろ楽しめる。これにしよう。
定食がやってくるまでの間は、先に注文しておいたラッシー(2.5ユーロ)を味わって待つことにした。と、一口飲んで驚いた。塩味だったからだ。指定したわけでもなく、普通にソルティ・ラッシーが来るとは…。
もっとも、僕は塩味のラッシーも大好き。生のコリアンダーなどが入っているなど想像以上に本格的だったから、なおさら無邪気に喜んでいた。ところがこのラッシー、後にやってくるターリーの重要な伏線となっていたのだった。
さて、伏線のことなど思いもよらず、たっぷりと盛られたターリーがやってくるのを見た僕は「いいねえいいねえ」と喜んでいた。サグ・パニール(ほうれん草とチーズ)、チキン、ラムの3種類のカレーが楽しめるようだ。
それぞれのカレーを一口ずつ味わっていくとしよう。うん、どれもホールのスパイスを上手に使ってあるね。サグ・パニールはクミン、チキンはカルダモンといった具合に、立っている香りもそれぞれ特徴がある。本格的だ。
と、初めはこんな風に喜んでいたが、食べ進むにつれて困った事態に突き進んでいた。塩辛いのである。どうも塩分が沈んでいたらしく、食べれば食べるほど塩辛くなっていく。つ、つらい(x_x)
結局、香りが素晴らしくておいしいと思いつつも、塩辛さのために完食できなかった。考えてみると、ラッシーはソルティが標準だし、ナンも軽く塩気があったような。塩気がもっと控えてあれば、味の評価をもう1ランク上げていたと思う。
そういえば、ホーフブルク王宮に隣接するカフェで頼んだ料理も必要以上に塩辛く感じられたな。ドイツ系の料理は塩気が強いものが多いようだし、とすると、ここのインド料理も、ウィーンの方々の好みに合わせた塩気なのかもしれない。
日本ではナンに合うインドカレーばかりなのと似て、オーストリアでは塩辛いほうにインドカレーが発展したという話なら興味深い。偶然でなく、これがドイツ風インドカレーなのだということであってほしいと思いつつ、僕は店を後にした。
最寄り駅はU3のツィーグラーガッセとしたが、U4のピルグラムガッセからも十分に徒歩圏だ。この場合、行きが上り坂になる。

いーろいろ予想だにしない伏線が潜んでいてこそ旅の醍醐味♪(*'ー'*)かも〜。
坂の上に雲、あるいは蜃気楼、、、でしたか?まぁドナウでミラージュって無理っぽそうですが、、、w
そう、宮殿内に普通に暮らしている方がいらっしゃるらしいですね。僕もそれを教わったときに驚きました。日本であれば、黒田夫妻あたりが住まわれても良いのかも知れませんね。
ドナウ川の旅は、川って広いものなんだなあということを実感する機会になりました、はい。