
Tyn 6, 110 00 Praha 1
Tel:+420-222-310-156
予算:350コルナ(約1480円)くらい〜
味 :★★★★
辛さ:★★★〜
量 :★★★☆
今回の旅行で最後に訪れたのはチェコの首都プラハ。ウィーンから特急列車に乗って約5時間で到着する。ヴルタヴァ(モルダウ)川に架かる有名なカレル橋をはじめとする旧市街一帯の街並みは、評判どおりの素晴らしさだった。
Indian Jewelは、そんな旧市街の一等地にあるインド料理店だ。共和国広場から旧市街の細道を5〜6分ほど歩くと見つかる。と簡単そうに書いたものの、僕はかなり迷った末にたどり着いた。お店の前では店員さんと思しきインド系の3人が談笑していた。
入店すると入口からほど近い窓際の席を確保した。これは写真撮影がしやすいと思ったから。というのも、この時期のプラハは20時頃まで十分に明るく、僕が訪れた18時には明るい日差しが窓から入り込んできている有様なのだった。

一緒に飲み物も頼むとしよう。選んだのはもちろんチェコビールだ。何しろ現在のビールの主流であるピルスナービールが生まれたのは、チェコのプルゼニュ地方なのだから。この元祖ビールの適度な苦みを堪能しながら、料理がやってくるのを待った。
最初は本日のスープであるチキンスープのお出ましである。なるほど、鶏のうまみがスープにじっくりと染み出ているね。そこにクミンなどの香辛料のスパイス感が重なってくる。中には鶏肉だけでなく、ピーマンやグリンピースなどの野菜類も豊富に入っていた。
これを食べ終えりそうなタイミングにさしかかると、入口で出迎えてくれた店員さんがパンパンと音を鳴らし始めた。実はこの店員さん、ナンを焼くシェフでもあったのだ。見事な手さばきを見ていると、タンドールでナンが焼き上がるのもあっという間。それからほどなくして、ナンやカレーがテーブルの上に置かれた。いただきます。
魚のカレーは南インド風かな? ソースはトマトベース、白身魚から染み出した風味と一緒になることで、上品な旨みに仕上がっていた。スープと同様に、魚のカレーだからといって魚づくしではなく、タマネギやパプリカなど野菜類も豊富に入っている。
ナン、バスマティ・ライスともにボリューム感は十分。お腹が満たされること請け合いだ。カレーとの相性を見ると、ライスのほうが良さそうに感じた。
辛さは適度に抑えているものの、食べ慣れない人には少し辛く感じられるかもしれない。涼しいプラハの気候にもかかわらず、僕も食べ進むうちにうっすらと汗をかいてきた。
カレーを食べ終わると、お腹だけでなく気分もすっかり満たされた。そんなところに適度に冷やされたココナッツ風味のライスプディングが到着。そうだった、デザートも付くんだったね。これも良くできていた。
王道を行くインド料理という印象だった。これでアルコールを含めても2000円足らずで済むというのは、さすが円高効果といったところ。プラハでカレーが恋しくなったらぜひ訪れたい一店だ。

