帯広市西4条南12 (広域)
Tel:0155-21-7715
予算:399円〜
味 :★★★☆
辛さ:★★(中辛)
量 :★★★
シノギの都合で北海道帯広市を訪れた。十勝地方ならではの良質の牛乳や野菜などを入手しやすい土地柄のためか、食事関係が充実している街だ。特にお菓子では「マルセイバターサンド」などが有名な六花亭製菓や「三方六」というバウムクーヘンなどが評判の柳月がある。
そんな食どころ帯広には、ほぼ帯広周辺だけで展開する珍しいカレー屋さんチェーン「インデアン」が存在する。チェーン店をあまり取り上げない拙ブログだけど、ここはぜひ紹介しておきたい。
市内各地に展開しているものの、僕のような旅行者・出張者にとって訪れやすいのは長崎屋帯広店だろう。その名の通り、帯広駅すぐ近くの長崎屋のフードコートに入っている。業務用ゲーム機コーナーの近くにあって騒々しいのが悩ましいものの、アクセスの良さは代え難い。僕も同店を訪れた。
帯広のインデアンは「いつも食べられる生活に溶け込んだ味」を目指しているそうだ。ベースとなるインデアンカレーは399円。家族連れがテイクアウトしにくるというのも納得の価格設定だよね。
今回、僕は「野菜チーズカレー」(504円)を選んだ。インデアンカレーおよびハンバーグカレーと、そのほかのカレーとではベースのルーが違うそう。とすれば、まずインデアンを頼むのが王道かもしれない。でも十勝産の野菜やチーズを一緒に楽しめると聞くと、がぜん野菜チーズを注文したくなってしまった。
フードコートらしくカウンターごしに注文して、会計は先に済ませる。といっても注文すると手際よく店員さんたちが盛りつけてくれるから、待ち時間はごくわずか。セルフサービスで水をくむなどしていれば、すぐにやってくる。好きな席に腰掛けて、いただこう。
なるほど、いかにも「おうちのカレー」然としている。それも「懐かしいね」と感じさせるような味わい。今どきのカレーのようなスパイスの華やかさはなくて、小麦粉入りのぽってりしたタイプだ。
そして野菜を注文したのは正解だったようだ。ベースのカレーにも野菜は入っているようだけど、煮くずれたのか、かなり小さかった。
その点、後から加えたらしきジャガイモやニンジンはしっかりと形があって、量もたっぷり。食べ応えがある。特にジャガイモは、それ自体の持ち味が、カレー粉に負けることなく主張してくる。さすがは十勝産、といったところか。
一方、チーズには少し割高感があったかな。こちらもカレーに風味を加えてくれたのは確か。ただ、通常の野菜カレーよりも84円追加してまで、注文しなくても良かったかなという印象を受けた。
それでも500円ちょっとなわけで、文句をつけるほうが野暮だろう。値段を考えれば立派なもの。札幌のスープカレーとはまた違う、北海道のカレー、あなたも試してはいかがでしょうか。