品川区南大井6-26-2 大森ベルポートB館2F
(広域)
予算:750円〜(昼)
味 :★★★☆
辛さ:★★★
量 :★★★
午前、午後と大森でシノギの用事が重なり、同地で昼食を取ることになった。あまり時間がなかったため、「手軽なお店でもあれば…」と大森ベルポートに駆け込み、レストラン街を目指す。するとその途上でチラシを手渡された。
へえ、ベルポート内にインド料理店が入ったんだ。しかもオープンして2年以上経っているのか。知らなかった。以前ほどシノギでベルポートを訪ねることがなくなったからだろうなあ。
そんな流れで訪れたのが今回のMASALAである。ランチタイムのセットは750円からだった。しかもカレー1種に、ナン、サフランライス、サラダ、チキンティカ(骨なしチキン)まで付いてくる。ラッシーを付けても850円で済む。
かなり太っ腹じゃないですか。僕はこのAセットをラッシー付きで注文することにした。カレーはサグチキン(ほうれん草とチキン)を選んだ。もう少し奮発すれば2種類のカレーを楽しむこともできるけれど、なにぶん時間が限られている。
正直に明かすと、今回のランチにはそれほど期待していなかった。ランチタイムのメニューで、しかも750円でこれだけ付く。多少スパイスをけちっても仕方がないくらいに思っていた。そんな印象は良い方向に裏切られた。
一式がやってくると、まずはカレーを一口味わってみた。
おお、北インド系らしい滑らかなコクたっぷりの口当たりだ。青菜らしい風味や、クミンなどによる適度なスパイス感も楽しめる。ランチのカレーにありがちな手抜き感がない。
僕にはやや塩気が強く感じられたのと、サグのカレーは差が付きにくい面があるため、それらの点を多少割り引く必要はある。それでも750円のカレーとしては望外のできばえだった。
そしてカレー以上にサフランライスに感心してしまった。ミニサイズではあるものの、ちゃんとサフランの香りがしたからだ。
というのは、サフランライスをうたいながらも、その香りが全く漂わないライスを出すお店が残念ながら存在する。そこまでではないけれど、サフランが高価なため、ランチでは使用量をギリギリまで節約しているお店もある。
MASALAのサフランライスはそうではなかった。それも750円からの値段で。頑張っているなあ。
このお店も使っている「インドの五つ星ホテルのシェフが作る」というキャッチフレーズはよく見かけるけれど、それが伝わってくるランチだった。
機会があったら、ディナーも試してみたいな。そう思わせるものがあった。