長岡市城内町2-6-22 (広域)
Tel:0258-36-7794
予算:800円くらい(昼)※
味 :★★★☆
辛さ:★★
量 :★★★
※ランチは9月いっぱいで終了のもよう。
シノギのおかげで長岡に出向く機会ができた。小雨降りしきるなか、カレー屋さん巡りは厳しいなあと思っていたところ、なんと長岡駅からすぐ近くのところに、ネパール料理店がみつかった。僕のような出張者にはありがたいかぎり。
お店はThamel(タメル)という名前で、ネパール人のご主人と日本人の奥様で営んでいる。以前は東京で暮らしていたお二人が、お子さんができたのを機に奥様の出身地である長岡に戻ってきたそうだ。
店内は、ネパール料理店のイメージから良い意味でかけ離れている。白地の壁に、センスの良いアジア系の小物が並ぶ。よく見るとネパールなど南アジア系のものが並んでいるのだけれど、見た目にはカフェのよう。奥様のセンスによるものだろう。
今回、僕はランチタイムに訪れた。目を引くのは「ダルバート」(ネパール式定食、800円)である。東京のネパール料理店でもダルバートを置いているところはまだまだ限られる。それが長岡のランチで味わえるとは感激ものだ(ただし残念なことに、この9月末でランチの提供を終了してしまうそうである)。
お手頃な値段であることに気をよくして、食後用にコーヒーを追加注文した。併せて900円だから、東京感覚で言えば十分すぎるほどリーズナブルと言えるだろう。先にやってきたサラダをいただき、それからもう少し待つとダルバートがやってくる。…と、これまたずいぶんと洗練された見た目のダルバートだね。
では、いただくとしますか。まずはカップに注がれたダル(豆)のスープをライスの上に一気にかけよう。お、サラサラじゃないですか。いいねえ。
ネパール本国だとダルバートのダルは、サラサラの仕上げになっていることがほとんどのよう。ところが日本ではインドカレーでのダルのほうが好まれるためか、割とトロトロないしは豆らしい食感が残ったダルを提供していることが多い。
その点、ここタメルのダルは本式に近いといえる。一方で、どうしても地味な見た目になりやすいタルカリ(おかず)については、パプリカを使うなどして、あまりネパール料理になじみがない人にも親しみやすい色合いでまとめている。工夫が光っているね。
味付けはネパールのそれに近く、優しい印象を受ける。派手な味付けが好きな方には向かないかな(^_^;) でも、ネパール料理に初めて接する女性などにはこれがいいような気もする。
食後に奥様と少しお話しした。長岡は夏場には温かいチャイさえも受け入れられない土地柄とのこと。なかなか営業を続けるのが難しいかもしれないけれど、ぜひぜひ地域の評判の店になっていってほしいな。