大阪市中央区中寺2-1-64 (広域)
Tel:06-6764-6483
予算:750円〜1000円くらい(カレー単品)
味 :★★★☆
辛さ:★★★
量 :★★★
大阪のサブカル系カフェではカンテ系と双璧をなす存在なのが、ここ伽奈泥庵(カナディアン)。カンテをオシャレなサブカルとすれば、こちら伽奈泥庵は少しアングラな香りを漂わせる。
はや30年の歴史があるものの、当初は店名が象徴するとおりカナダ料理のお店だったらしい。先代の店主さんがインドを旅してから、チャイをはじめとするアジア圏の料理・お茶を提供する現在の形態に変わったそうだ。
お店はお寺が建ち並ぶ中寺一帯のビルの地下に構えている。内装は一見では無造作のようで、独特の妖しさを作り出している。壁はギャラリーになっていることもあり、僕が訪れた際は赤の色遣いが特徴的な写真が飾られていた。
ではメニューを見ていこう。アジア系のお茶やおつまみに、もちろんカレーも並んでいる。僕はその中から「コフタカレー」(850円)を注文した。コフタとは、本来は肉団子のような料理を指すのだけど、ここでは野菜コロッケにしているそう。このほかには、ほうれん草などインド系と思われるカレーが多く並んでいた。
カレーと一緒に「ケーキセット」(600円)を注文した。これは好みのお茶とデザートを一緒に楽しめるもの。僕は「カルダモンのチャイ」と「チャイのババロア」を選んだ。茶葉も水も選び抜いて作っているというチャイだから、やっぱり味わってみたかった。もっとも、かなり珍しい「バター茶」があったので、ちょっと迷ったけれど。
注文を終えてからしばらく待って、お目当てのカレーがやってきた。さてさて、どんなお味でしょうか。
いただきます。うん、日本的カレーとインドカレーの両方の良さを引き出そうとしているのかな。東京で言えばインドカレーフジヤと傾向が似ている。
見た目にはぽってりしているけれど、野菜主体ということもあってしつこさを感じさせない。おうちのカレーに慣れ親しんできた日本人にとって食べやすい食感といえる。一方で、スパイス使いなどにはインドのテイストを感じさせる。相応に辛さやスパイス感が出ている。ターメリックライスとの相性も良い。
カレーの味にちょっと舌が疲れてきたら、ここでいうコフタ、コロッケを口に入れてみよう。中身にはカボチャが詰まっていて、その自然な甘みがカレー本体と良いコントラストを出している。
最後までおいしくいただけた。一息ついたら、お茶とデザートの時間だ。カルダモンのチャイは香り豊かで甘みもなかなかあり、僕の好み。そのチャイをぜいたくに使ったババロアも口当たりが素晴らしかった。