渋谷区神宮前3-25-12 大古ビルB1
(広域)
Tel:03-3405-8456
予算:880円〜
味 :★★★☆
辛さ:★★★★(タリブカレーの場合)
量 :★★★
原宿駅から竹下通りを抜けて、明治通りを新宿方面へと少し歩く。ビームス関連の建物が並ぶあたりまで来たら、雑居ビルを注意深く眺めていくと「SOULFULFOOD&CURRY BAR LILY」が見つかる。DJ歴15年というオーナーさんが一念発起して開いたカレー屋さんである。
地下1Fの店内は、音楽好きのオーナーさんの秘密基地になっている。マニアさんが喜びそうなレコードの大群が、細長い間取りの壁にずらっと並んでいるからだ。これらの円盤を再生する機器のほうにも力が入っている。例えばスピーカーはフォスター電機製のパーツを組み合わせて作ってもらった特別仕様なんだそうだ。確かに流れる音にクセが無くて、聞き疲れがしないなぁ。
おっと、そろそろカレーの話に移らなくては。カレーは基本メニューとして6種類を用意している。名前がそれぞれ個性的で、どんなカレーなのか正直なところ想像がつかない。例えば僕が注文した「タリブカレー」(880円)。恐らくヒップホップMCのタリブ・クウェリ氏に由来するのだろうけれど、それって一体どんなカレーなんだろうか。
メニューにはいちおう「知的でコンシャスなあなたに…」などと説明書きがあった。でもそれを読んでも確たるイメージはわかない。まあ、きたものを味わってみるしかないか。
ほどなく、僕の目の前にカレーとライスが置かれた。さあて、いただくとしますか。
なるほど、タイカレーをベースに自由な発想で発展させたカレーといいましょうか。
かなり強めの辛さと、それに負けじと存在感を主張する砂糖系の甘さ。ハーブの香りを利かせていることと合わせ、タイのイエローカレーなどをベースにしている。ただし純粋にタイという感じではなく、ささがきのゴボウをたくさん入れているなど、あえて自己流に崩していることが分かる。
「カレーとゴボウ?」と訝る方がいらっしゃるかもしれない。でも、この源流はタイと思しきオリジナルカレーでは、違和感なく調和していた。はっきりした辛さと甘さ、それに意外感のあるカレーを期待するあなたには、楽しみがいがあるカレーだと思う。
僕個人で言うと、辛さ・甘みをもう少し抑えてもらえたほうがありがたい。まあ、このあたりは好みの差か。タリブカレー以外にもタイ風オリジナルカレーを4種類と、インド風オリジナルカレーの1種類を別に用意してくれているので、これらも今度は試してみたい。
ともあれ、カレーを食している間に流れていた音の綺麗さは印象に残った。クラブ系の音楽を目当てに訪れるのもいいかもしれない。
もし、スイーツが食べたくなったらご訪問下さい。