2006年04月29日

寺院で“有り金”の寄付を迫られる−−コルカタ2

午後5時でもまだ43.9度いやぁ、暑いなぁ。

つきまとう客引きを適当にかわし、無視して冷房付きのホテルに到着。チェックインを済ませて部屋に荷物を置くと、僕は颯爽と観光に出かけた…はずだった。

しかし酷暑のコルカタは、観光意欲や注意力を急速に奪っていく。写真のとおり17時ごろでも43.9度という、日本ではなかなか体験しがたい気温だからだ。日中はもっと暑い。しかも、けぐりさんがこのエントリーのコメント欄で教えてくださったように湿気も相応にある(けぐりさんが訪れた6月よりはだいぶマシと思いますが)。

■女神寺院で手招きされるまま儀式に参加する■

そんな注意力が散漫になった状態で訪れたのがカーリー女神寺院。生きている山羊の首をはねて女神に捧げる儀式などで有名である。撮影は禁じられている。

寺院の入口にたどり着くと、一人のインド人に入口で手招きされる。これに付いていくと、さっきのタクシーよりも高い「ガイド料」を請求されそうだなぁと思いつつ、でも何となく付いていってしまった。我ながら騙される典型的な観光客になってしまったなぁ。

ガイドさんのおかげで、どこで靴を脱ぐ、どこで祈りを捧げ、どこで額に朱を塗ってもらい、どこで山羊の首をはねる儀式を眺める−−といった、一連の流れが分かりやすく進んだ。

最後は花を献じ、家族や友人の幸福を祈っておしまい。それからノートを渡され、名前を書くように言われる。ノートには僕より先に訪れた人のサインがずらっと並んでいた。それぞれのサインの後には、意味不明の「3000」とか「5000」といった数字が並んでいた。

名前を書き終わると、自称司祭どのが突然怖い表情に変わり、「寄付しろ」と迫ってきた。まあガイドしてもらったことだし、少しは出さないといけないわなぁとは思ったのだけど、その金額を聞いてびっくりした。「ほかの人たちのように3000〜5000ルピー(約7500〜1万2500円)出せ」 …ほう、意味不明の数字は金額でしたか。

3000ルピーと言えば、カレーなら60食、冷房付きのホテルなら6泊くらいできる結構な額である。言われるままに付いてきた僕も悪いけれど、そう易々と出せる金額じゃないよなぁ。

■ジーンズの前ポケットにある“有り金”を手渡す■

とりあえず周りの様子をうかがうと、司祭の仲間の皆さんが囲んでいることが分かった。でもおっかない武器は持ってなさそうだな。ここはひとつ、なるべく穏便に切り抜けることを目指しますか。

僕はジーンズの左前のポケットに手を突っ込むと、持っていた札束を全部手渡した。総額にして180ルピー。「ごめん、これで全部だ。後はホテルに置いてきた」。

司祭殿の顔が見る見るうちに渋くなっていった。「もっと出せ」、「ドルを出せ」…お仲間とともにいろいろわめき立ててくる。でもねぇ、持ってないんだからしょうがないじゃない(笑)

笑顔で応対しているうちに、ついに先方が根負けした。不満そうに180ルピーをひっつかむと、「Are You Happy?」と半ば捨てぜりふ。僕がうなずくと、自称ガイド殿を残して解放してくれた。

自称ガイド殿も渋面のまま、靴を預けたところまで同行してきた。そこで献じた花のお代やらガイド料やらを追加で要求してくる。そこでも僕は笑顔で答える。「さっき神様に全部渡しちゃったから、そこからもらってきて」。



…寺院を追い出された僕は、少し歩いてからジーンズのおしりポケットに入れていた財布を触った。いやぁ、気付かれなくてよかったよかった。ま、180ルピーも捧げれば、お賽銭と花代、それにいくばくかのガイド料としては十分なはずだしね。

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<旅したい方向けの情報>

●100ルピー寄付すれば十分(かも)

後日、こちらを騙そうとしてきたインド人から聞いた話では、インド人相場で200ルピー以上払わされるとぼったくり。100ルピーで抑えられればgoodとのことだった。僕がいくら払ったかは教えずに聞いた話なので、そんなにかい離してはいないと思う。

カーリー女神寺院で高額な寄付を要求される話は、「地球の迷い方」を初めとするガイドブックにもしっかりと書いてあった。読んでいませんでした、反省。怖い思いをしたくないなら、自称ガイドには付いていかないか、迷い方が言っているように事前交渉した方が無難かも。


posted by たあぼう at 13:30 | Comment(6) | TrackBack(0) | インド旅行
この記事へのコメント
自分がおととし行ったバングラデッシュは
警笛が(古っw)クラクションですね。。。
なんか音楽になっていて鳴らされてる感じは
しなかったです。
あれはあれでいいかもしれないwww
Posted by まさ at 2006年05月10日 06:28
「何事も経験」と「危険」とは背中合わせなんですね・・・
Posted by NOBLE at 2006年05月10日 08:07
>まささん

バングラデシュに行かれているとは、かなり旅慣れていらっしゃるんでしょうね。

音楽になっているのはいいですね〜。少しリズミカルに鳴らしてくれるだけでも、不快が和らいで面白く感じられます…って警告にならなかったら意味ないのか。

>NOBLEさん

全く仰るとおりです。

危険性を自覚しておかないと失敗するという見本をやらかしてしまいました(^_^;) お金を分散しておいたおかげで、大きな害にはなりませんでしたが。

あまり怖がっていても楽しくないですし、事前に打てる対処を打ってから思い切って飛び込む。そういう姿勢でいようと思っています。

ははは、僕が言ってもあまり説得力ないですね。
Posted by たあぼう at 2006年05月10日 16:27
海外旅行と恋愛の醍醐味は、騙されてこそですよ、ねえ。
怖がっていても楽しくないですし。
いやあ、楽しい旅だったのですね。
うらやましい。いえ、ご無事の生還、何よりです。
続きの旅行記も楽しみにしてますね。
Posted by カヲコ at 2006年05月11日 01:15
いあいあ友達に連れて行ってもらっただけで
旅慣れてはいませんwww
そのときにとった動画などを初対面のひととかに
見せると楽しんでもらえます。
何かの機会があったらお見せしたいです。
医大の解剖中のご遺体も撮ってきました。。。
Posted by まさ at 2006年05月11日 06:08
>カヲコさん

さすがうまい表現です。騙されることが醍醐味。いろんなことに当てはまりそうな気がしてきました。

>まささん

動画を残してあるのはいいですね。僕もぜひ拝見したいです。
Posted by たあぼう at 2006年05月11日 12:54
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