
一つは、このブログでおなじみの「NEUTRAL」第7号(白夜書房)。特集のタイトルは「美しきインドのこころ」。「河童が覗いたインド」の妹尾河童さんにインタビューしていたり、ピンク色の城壁で有名なジャイプールを取り上げたり、いつも通りに多彩な特集の組みっぷり。
肩の力が抜けた同誌らしく、インドの毒気はよい感じで抜けていました。タイトルのとおり「美しきインド」に触れたいあなたには好適です。
二つめは、20〜30代女性向けの文芸誌「papyrus」6月号(幻冬舎)。巻頭特集が「中谷美紀 インド、ゼロになる旅へ」。映画「嫌われ松子の一生」で主演を務めた中谷美紀さんが、撮影後になんと合計4回、のべ3カ月あまりにわたってインドで一人旅をされたのだそうです。

三つめはお堅くなりますが「日経ビジネス」5月8日号(日経BP社)。特集のタイトルは「誤解だらけのインド」。経済誌らしくビジネスの視点からインドを観察した記事ですが、むしろ本編以上にインドに(おそらく初めて)30日間滞在した記者さんの日記コラムが興味深いと思います。
例えば、中国や東南アジアの現地料理を平気で食べられた体がインド料理では音を上げてしまったとか、ビジネスマン向けホテルが満室でため息をついたとか。インド料理慣れした体と安宿を回ってきた僕では気付かない、「また一つのインドの真実」なのだろうと思います。
ただ、「治安は良好」…って簡単に書いてしまうのはどうかなぁと思いました。旅をした場所や時間帯、手段にもよるのでしょうが、インドは油断してはいけないところだと思います。治安なら中東のシリアやイランの方がよっぽどいいんじゃないかなぁ。

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ところで、中谷美紀のインド紀行文が、幻冬舎から文庫になったようです。
『インド旅行記〈1〉北インド編』(ISBN 4344408330)
おおお、文庫化されたんですね〜。<1>ということは東や西や南編も出てくるのでしょうか。
ちょっと立ち読みしてこようかな〜。