
僕が乗った「SHATABDI EXPRESS」は早朝6時発。利便性の高い時間帯と思えないけれど、それでも人気があるらしい。前日の朝8時に僕がチケットを買い求めた際には、「Oh! You are lucky.」と職員に言われた。その時点での最後の1枚だったからだ(後からキャンセルが出る可能性はあると思うけれど)。
いざ乗車すると、なるほど人気の理由がわかってきた。冷房が効くのはもちろん、他の列車と比べて座席が立派なようだ。時刻表もかなり正確で、ニューデリー−アグラ間が2時間弱。これは別の特急よりも2時間ほど早い。この点だけで、他の特急より100ルピー以上高い370ルピーという値段にも納得してしまった。
さらに驚いたのは、軽食とミネラル・ウォーターが付いてきたこと。食事は食パンやスパイシーなポテトの揚げ物が出てきた。バターやジャム、さらに食後の紅茶も付いてくる。乗車している時間帯が朝食時に重なっているから、この軽い心遣い型のサービスが本当に嬉しかった。
フランス人女性旅行者の集団のおしゃべりをBGMに、軽食をありがたくいただき終えると、程なくしてアグラ駅に到着した。あまりに順調すぎて物足りないな。
…などと思っていた僕は幸せでした。
アグラの人々の擦れっぷりは、「僕は今インドの観光地を旅しているんだ」と思い出させるのにあまりに十分すぎる効果があったのだった。(続く)
コメントありがとうございます。撃沈させられましたか〜。いやほんと、疲れる街ですよね。