品川区西五反田1-26-3 (携帯地図)
Tel:03-3494-8922
予算:950円くらい(昼)
味 :★★★☆
辛さ:★★☆
量 :★★★
五反田はいつの間にか充実したカレーの街となっていた。カレーの店うどんにホットスプーン、カレー王もいらっしゃる。まだ紹介していないとっておきのお店もある。
でも遥か昔、僕が食べ歩きを始めたころは、恐らくこれらの店は存在しなかったはず。おいしいカレー屋さんが見つからずほとほと困っていた中で、今回取り上げるDELFINOが、オアシスのような存在だった。
DELFINOはイタリアンが本業のお店。だけどランチタイムに限って「インド風チキンカレー」を、僕が食べ歩きを始める前からずっと提供している。イタリアンを得意とするシェフはカレーを作るのもたいてい上手なものだけど、DELFINOはまさにその好例だと思う。
席に着くとろくにメニューを見ることなくカレーを注文した。ここで、「ライスかナンか」と尋ねられる。ライスがお勧めかな。以前と変わりがなければナンは出来合いで今ひとつだから。ただし、ナンにはミニサイズのターメリック・ライスが付く。一方、ライスを選ぶと普通の白いお米だ。
自家製ドレッシングをかけてサラダをいただいていたところに、カレーが到着した。チキンとじゃがいもが存在感たっぷりだ。
おお、仕上げに加えているらしく荒削りのスパイスの香りが鮮烈だこと。
一口めからスパイスによるクリーン・ヒットを浴びせられると、後はずっとこのカレーの虜になる。具がまたおいしい。例えばジャガイモは、大降りながらしっかりと熱を通してある。ほくほく感がたまらない。
チキンはしっかりと形をとどめているのに、口の中に入れると自然にほぐれていく。ジャガイモとともに、素材の持つ旨みと食感を最大限に引き出してくれている。ライスもやや堅めに炊いてあって、さらっとしたカレーによく合っていた。
冒頭で触れたとおり、近くにはカレー専門店がいくつもできた。でも、それらのお店のものとは全く異なる個性を放っているカレーだ。きっとこれからも根強い人気を保ち続けると思う。