豊島区東池袋2-39-15 (携帯地図)
Tel:03-5979-1505
予算:1000円〜
味 :★★★☆
辛さ:★★★
量 :★★★
オーストラリアワインを数多くそろえたレストラン。ワインとイタリアンなどの洋食を楽しむお店なのに、なぜかメニューに数種類のカレーを用意している。それもなかなかの自信作らしい。入口付近で大々的に宣伝しているほどだ。
さて、入口は洗練された雰囲気が漂うけれど、臆せずに中に入ってみよう。ご近所にお住まいと思われるご家族連れ――品は良さそう――がなごやかに楽しんでいる様子がうかがえ、すぐ気が楽になれる。
カレーはサラダと一緒になったセット(1000円)形式でやっている。本来は4種類あるらしい。ただし、僕が訪れたときは良質の肉が確保できないとの理由で1種類が中止。残る3種から、白身魚と野菜のカレーを選んだ。
ディナータイムにカレーだけでは申し訳ない気がしたので、「ミネストローネ」(580円)を先にいただいた。酸味が控えめながら、旨みは十分すぎるほど。しかも具だくさんなのが嬉しい。
僕がミネストローネを食べ終わる頃を見計らうように、カレーがやってきた。う、安物カメラでは撮影が難しいぞ。照明を落とした店内のため、カメラのISO感度を最高値の400に上げても、シャッター速度が1.3秒…。手ぶれを起こさず撮影できないことに落胆したものの、気を取り直していただきます。
不思議なカレーだこと。
ライスにあっという間に染み込んでいくサラサラのカレー・ソース。表面にはスパイスを含んだ赤い油が浮いている。これを口に含むとココナッツの香りがふわっと広がる。一連の特徴はタイカレーに似ているような。でも、純然たるタイカレーとは明らかに違う。お店独自の味なんだよなあ。
具は、下ごしらえを施した白身魚のほか、ジャガイモやパプリカ、オクラなど。それぞれ、カレーの味が染み込み、素材そのものの味とほどよいところでバランスが取れていた。
ディナータイムでこれを1000円で味わえるのは、なかなかお得と言っていいはず。ご近所の方が通う気分もよくわかるレストランだった。
最寄り駅は都電の向原とやや不便。池袋方面からであれば、春日通りの東池袋3丁目の交差点を通過。次の信号の手前、電気保安協会のビル付近で左の路地に入ると見つかる。
「探せば良いお店がいろいろあるもので」と、通ぶってみたくなる場所だ。でも正直に告白すると、小野員裕さんの「カレー放浪記」を読むまで存じませんでした、はい。