豊島区西池袋3-26-6 (携帯地図)
Tel:03-3982-1703
予算:680円くらい〜(カレー)
味 :★★★
辛さ:★★☆
量 :★★★
黒い色をしたカレー・ソースを「闇夜」に、生卵の黄味を「月」に見立て、さらに天かす=タヌキを加えて作った「しょじょ寺のカレー」(680円)。
味わう以前にアイデアに感服してしまうカレーを出しているのは、西池袋のれすとらんABC。カレーに限らずリーズナブルなお値段で洋食が食べられるため、いつも立教大生やサラリーマンで賑わっている。
ちなみに、しょじょ寺のカレーは常設のメニューではない。時折顔ぶれが変わっている「おすすめ」という位置付けだ。
先客のおじさんが席を立って空いたカウンターに滑り込んだ僕は、迷わずしょじょ寺のカレーを注文した。中途半端な時間に訪れるとサービスしてもらえるアイスコーヒーをちびちびと飲んでいたら、カウンター越しに盛り付けが終わったのが見えた。
さて、いただきますか。
闇夜をイメージした黒いカレー・ソースをいただくと、少し懐かしい印象を受けた。これは、唐辛子よりも胡椒で辛さを演出しているからだ。
(逆に、今どきのカレーは唐辛子の辛さを効かせたものが割と多い。ハバネロや韓国料理などに慣れ、日本人の唐辛子への耐性が強まっているからじゃないかな)
少し食べ進んだところで、真ん丸な卵の黄身を水面(みなも)に映る月のように崩し、漆黒の闇夜と混ぜ合わせる。カレーが一転してマイルドに変わる。さらにサクサクとした食感が心地よいタヌキこと天かすを加えることで、また新しい味を楽しめる。
ひと皿に、見た目にも食べ方にも何通りもの楽しみ方を用意してくれたカレーだった。常設メニューになってくれないかなぁ。