2006年08月11日

おすすめその399 南印度ダイニング(中野・新井薬師前)

表彰されたチャイの注ぎパフォーマンス南印度ダイニング(南インドダイニング)

中野区新井1-23-23携帯地図

Tel:03-3388-0373

予算:950円〜(夜)
味 :★★★☆
辛さ:★★☆(サンバルの場合)
量 :★★★


たまにはカレーの写真ではなく、チャイのパフォーマンスからごらんいただきましょうか。これが「こだわりを持つ店」として中野区から表彰されたインド料理店「南印度ダイニング」の技だ。

南印度ダイニングは中野ブロードウェイを抜け、新井薬師へと向かう途中の商店街「アイロード」沿いにある。店内はカウンターを含めて20席足らず。オーナーらしき日本人のおばさまと、インド人スタッフ数人で営んでいる。厨房で腕をふるうシェフはチェンナイ出身だそうで、シェフの娘さんは麹町マハラシの看板娘だったりする。

各地のインド料理を提供していて、ランチならナンと相性のいいカレーが目立つ。でもディナーのメニューからは、「ラッサム・サーダム」(辛いトマトスープのおじや)や「サンバル・ワダ」(野菜と豆のカレーの中に、豆のドーナツが入っている)といった南インド料理を見つけられる。ここではぜひ南の味を試したい。

今日の僕はというと、サンバル(650円)、ライスとサラダのセット(300円)、ラッサム(350円)、それにパフォーマンス見たさにチャイ(300円)を注文した。

まずはティーカップに注がれた赤々としたラッサムから到着する。一口すすると、うわっ辛い!! 新陳代謝が悪い僕でも、これはすぐに汗が吹き出てきそう。もっとも、いたずらに辛いだけではない。トマトとタマリンドの強い酸味をはじめ、スパイスやハーブの香りをたっぷり楽しめる。

少しずつ飲んでいたら、お待ちかねのサンバルとライスがやってきた。やれやれ、これでラッサム漬けからは逃れられる(苦笑)

サンバルおお、香り爽やか。

もう少しで溶け切ろうかという、舌にかすかに触感が残る巧みなバランスに豆が溶けているスープ。香りが爽やかなのは、生のスパイスをスープの表面に加えてあるから。これはかなり僕好みの味だ。

豆以外の具は、ジャガイモやカリフラワーなど。サンバルとしては珍しい気がする。どうなんだろう。まあ食べやすいからいいかな。

セットで頼んだライスは日本米だった。それでも、南インドの料理を食べているぞ、という気分には十分に浸れる。

少しだけ、このお店に対する注意点もあげておきたい。できにばらつきが見られることだ。今回のようにラッサムがかなり辛かったり、あるいはマサラ・ドーサ(具入りのクレープ)が型くずれしていたりする場合がある。でも和やかなお店だし、「こんなときもあるさ」くらいに思っておくのがいいだろう。

posted by たあぼう at 22:34 | Comment(13) | TrackBack(3) | 中野区
この記事へのコメント
こんばんは。

うわぁ、すばらしいチャイのパフォーマンスですね。
こういうお店にはまだ訪問した事がありません。
見た目だけじゃなくて、ちゃんと味が良くなる理由とかが
先日のダンチュウに書いてありましたね。勉強になりました。

それはともかく、いよいよマジック1ですね!
300軒の予想は残念ながら外してしまった訳ですが…。

400軒はどこなんでしょう。
今回は全く見当付きません。楽しみに更新を待ってます。

それでは、失礼しました。
Posted by USHIZO at 2006年08月12日 00:24
おぉっ、チャイのパフォーマンスいいですね!
こういうの目の前でやっていただけると
普通のチャイでもおいしく感じてしまえそうです。

いやー、400軒まであとラスト1ですか!
ドキドキでお待ちしております。
Posted by samurai at 2006年08月12日 19:41
ここ、結構好きですが、マハラシと関係あったり、中野区に表彰されてるなんて、全然知りませんでした。
(^^;)

ビリヤーニのレモンライスと、ココナッツナンが美味しいです。

あと、ドーサの適当さに和みます(笑)
Posted by ZOTT at 2006年08月12日 21:37
新陳代謝を活発化させるのには良さそうですね(笑)
何度か自転車で通りかかっているんですが、はいった事がありませんでした。
かならずいってみます。
サンバル、おいしそうですねえ。
Posted by はぴい at 2006年08月12日 21:59
>USHIZOさん

ラッサムの辛さで熱くなった体に、冷水ではなくカルダモン入りの熱いチャイを注ぎ込む。これが意外にもいいんですよ。体の中が柔らかい温かさに包まれて。

400軒め、焼鳥屋さんにしようかと思っていたのですが、うまく予約できませんでした。もう一つ候補にしていたちょっとお高いレストランにしようかと思います。

>samuraiさん

やっぱりパフォーマンスが加わると違いますよね。あ、ここのチャイはちゃんと美味しいですけど(笑)

>ZOTTさん

コメント待ってました(^-^) 299軒めにZOTTさんお気に入りのプティフを入れたので、あえて399軒めもZOTTさんお気に入りにしようと考えてました。

レモンライスを頼んでいるのはさすがZOTTさんですね。

しかし、ドーサはいつも適当なんですかね(^_^;)

>はぴいさん

なんと、自転車で通われる途上とは。それは食べに行かないわけにはいきませんよ〜。
Posted by たあぼう at 2006年08月13日 00:59
まさか399軒目に、僕のお気に入りを意識してたとは…
ありがとうございます。かなりびっくりしました。

あと、こっちにこっそり(?)

400軒達成おめでとうございます。
値段よりも、服装に気を使わないといけないのは、緊張しますね。

うーん、でも美味しそう…
Posted by ZOTT at 2006年08月14日 13:20
ZOTTさん

とか言いながら、499軒めは(あったとしても)覚えてなさそうですけどね(^_^;)

こっそり祝福、ありがとうございます。僕もドレス・コード付きの店は苦手です。普段からファッションを気にしていれば、違うのかもしれませんが…。
Posted by たあぼう at 2006年08月14日 22:10
はじめまして、中野シティ.コムの管理人をしている者です。

南印度ダイニングの食評やお店の様子などがをとても詳しく書かれていて、楽しく拝見させてもらっています。
こちらの「南印度ダイニング」の紹介ブログページを
中野シティ.com
http://www.nakano-city.com
中野マップ>カレー>南印度ダイニングの情報欄からリンクさせて頂きました。

事後報告になり申し訳ございません。

中野のお店を色々な人に、より知ってもらい、
食を愉しんでもらえればと思っております。

もしリンクを貼ったことで都合が悪い場合はお手数ですが、
info@nakano-city.comまでご連絡ください。

どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
Posted by 中野シティ.コム(管理人) at 2006年12月30日 18:42
中野シティ.コム(管理人)さん

ご丁寧なコメントありがとうございます。リンクはご自由にどうぞ。
Posted by たあぼう at 2006年12月31日 21:26
こんにちは。 最近の南インド不運続きを解消すべく、伺いました。 二時過ぎというランチにしては遅すぎる時間でしたが、店内は満員。 辛うじてカウンターの一席に収まり、メニューを眺めると明らかに北インド料理が並んでいます。 またしても...と不安になりましたが、お店の叔母さまから、「暇な時ならお昼もミールスを出してあげらるけれど、ごめんなさいね」、と優しい一言に心洗われ、壁の手書きメニューにある三種のビリヤニからマトンを選び、ワンカップカレー150円という文字にひかれ、野菜を頼みました。 一回お代わり無料、というナンが飛ぶように出てくる光景を真の辺りにすると、北インド料理はこの国にしっかりと根を張っていることを改めて感じさせました。 供されたビリヤニはかなりのボリュームでしたが、インディカ米と添えられたライタのおかげでスイスい平らげてしまいました。 マトンの香りはかなり和らいで食べやすく、時折口にするカルダモン、クローブなどのホールスパイスが口中を爽やかにしてくれます。 追加した野菜カレーはサンバルではありませんでしたが、ココナッツミルクを利かせた優しいお味でした。 お勘定をお願いすると、よかったら飲んでいきなさい、とチャイをサービスしていただき、人の心遣いこそが最高のスパイスであることを実感してお店をあとにしました。 夜ならしっかりと南インド料理の数々を堪能できるそうです。 近々ぜひ、夜にまた訪れようと思います。
Posted by dolphinkick at 2007年10月25日 11:35
dolphinkickさん

このところの南インド料理店では何度か残念な思いをさせてしまい、すみませんでした。

南印度ダイニングも、ランチ用には北インドのメニューが主体なんですよね。営業上の理由だと思います。「インドカレー=ナン」の図式は本当に強い! お店が空いている場合は、dolphinkickさんが書いてくださったとおり、ディナー用のアラカルトの注文に応じてくれます。

ともあれ、お店補切り盛りするおばさまが親切な方なので、ほっとできますよね、ここは。
Posted by たあぼう at 2007年10月28日 02:19
こんにちは。
たあぼうさんが謝る必要は全くありませんよ。
時が経てば変化を求められることはあるものです。
それを望もうと望むまいと。
少なくとも、たあぼうさんのおかげで、満たされた時を過ごさせて頂いたお店は数知れません。
ここ、南印度ダイニングもまたしかりです。
話は変わりますが、
銀座の外れにアドリブというフレンチがあります。
そこのお店でランチ限定で出されているカレーが美味しいです。
沢山のタマネギで甘味と深いコクを出し、フォンドボーがフレンチらしい味わいにまとめています。
具はないのですが満足です。
フレンチらしく、前菜が一品付いてかなり得した気分です。
機会があればぜひ。
Posted by dolphinkick at 2007年10月28日 09:31
dolphinkickさん

アドリブの情報、ありがとうございます。以前、「食楽」で見かけて記憶していたお店ですが、なかなか訪れられずにいました。銀座にランチタイムに行ける都合を作らないと行けませんね(^_^;)
Posted by たあぼう at 2007年10月28日 19:57
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