
渋谷区代官山町10-13 (携帯地図)
Tel:03-3463-3809
予算:2730円〜
味 :★★★★☆
辛さ:★★★☆
量 :★★★
400軒めに選んだのは、明治時代から美食家たちに愛されたレストラン。吟味を重ねた上質の素材を使ったメニューは、ランチのコースが6000円から、ディナーにいたっては1万6000円からという、僕には近寄りがたい値段が並んでいる。
ただしランチなら、少しリーズナブルな一品料理がある。しかもその中に数種類のカレーを見つけられる。特におすすめなのが「インドネシアカレー」(2625円)。このカレーからも素材の良さは十分に伝わってくるはず。
さて、この店はまずは店内に入るところから気を遣う。スーツを着用し、背筋を伸ばして入口前に立つボーイさんに軽く会釈する。と、精一杯「一見さんじゃないよ」ポーズをしてみたものの、うまく行かなかった。「ご予約済みですか?」 え、してないと入れないの? 途端に慌てふためく僕。
ボーイさんは店内の偉い人に確認を取り、「席をご用意いたしますので少々お待ちを」と告げる。30秒足らずの時間がすごく長く感じた。でもなんとか無事、テーブル席に案内してもらえたのだった。
白と褐色でまとまった店内は、瀟洒という言葉がしっくりくる。外を走る自動車の喧噪が嘘のように静かだ。聞こえてくるのはマダムたちの会話と、広々とした厨房からの「トントントン」という調理の音ばかり。お金持ちのおうちのリビング・ダイニングってこんな感じなんだろうか。
さきほどボーイさんが確認を求めていた相手と思われる、少しお年を召したホールの男性が手書きのようなメニューを持ってきた。冒頭の通りびっくりする値段の料理もあるけれど、そのあたりはやり過ごしてインドネシアカレーを注文した。
カレーといえども大半の部分は注文を受けてから用意するらしい。結構な時間待つことになる。ただでさえ落ち着かない身には1時間にも感じられた。そわそわしてきたその時、
「大変お待たせしました」
うーん、ほんと待ちかねたよ。カレーに透き通ったライス、それに紅ショウガとらっきょうのご到着だ。ではではいただきます。
一口め。いきなり衝撃が走る。
「美味しいっっっ」
かすかにとろみを付けているものの、サラサラのソースと言っても良さそうな粘度。透き通ったライスにすっと染み込んでいく。口の中で味わうと、上質な旨みとともに、鋭利な刃物のような鋭い辛さが舌を刺す。これが衝撃の正体。
しかもこの辛さ、絶妙なバランスと言うほかない。たぶんこの状態を少しでも上回れば辛すぎるし、逆に辛くなければ僕の印象には残らなかったと思う。完成された、思想さえ感じさせる辛さなのだ。
具はチキンとマッシュルーム。ともに鮮度高くプリプリとして歯ごたえが心地よい。特にチキンは丁寧に食べやすいサイズに切りそろえてあるのに、肉厚で噛むたびに旨みがたっぷりと染み込んでくる。これは参った。
もう一つ特筆すべきは薬味。繊細という言葉はこのためにあるというような細さの紅ショウガには、お見それしました。これだけずっと食べていられます。らっきょうも適度な酸味に納得。
かくして作曲家・浜口庫之助氏が所望したというカレーをいただいた。満足度が高い。このカレーにふさわしい堂々とした態度で再訪したいなと。
ちなみに水代が105円かかる。あ、こんな細かいことを気にしている時点で堂々としてないな、反省。
記念すべき400軒目は小川軒ですか!なるほど!
記事の更新を楽しみに待っていますね。
400軒目達成おめでとうございます!
まだまだ通過点!(ですよね?)
ますますのこれからのご活躍を期待しております。
それでは、失礼しました。
400軒目達成、おめでとうございます!
たあぼうさんとUSHIZOさんのブログが、
私のPCの「お気に入りに」に入っています。
私の大切な情報源ですし、更新されるたびに
ワクワクします!
これからも楽しみ☆にしております。
節目の1店をどこにするのかなぁ、と気にしてたのですが、なるほど小川軒でしたか。
次のターゲットは500ですかね。
これからも、日々の更新を楽しみに拝見させてもらいます。
マイペースでがんばってください。
おめでとうございます。
お祝いに、今晩スパイスカフェのディナーに行って来ます。
って、全然お祝いになってないっすけど(汗)。。
小川軒ですか!!
さすがに僕もテレビでしか見たことないんですけど、
2,500円のカレー・・・。
うーん、楽しみです!!
旅日記も含めて毎回楽しみに読んでます。
これからもカレーに、旅に、GO!ですね。
お身体大切に、頑張ってください♪
小川軒、まだ出てなかったんですね〜。
御茶ノ水の小川軒との区別も知りません(恥)。
これからも、楽しみにしてます。
頑張って下さい〜。
その数もさることながら、レビューの質の高さにもいつも感嘆しております。
小川軒は、事務所が近いということもあって、いつか、なにかのお祝いにかこつけて、一度行ってみたいとは思ってはいるのですが、如何せん、スーツを着る習慣がまったく無いので、二の足踏んでおります。
しかし、このカレーは、一度食べてみたいなぁ‥‥。
いつものことながら、コメントが早いですね〜。さすが。ありがとうございます。
>はなはなマロンさん
いつもごらんいただき、ありがとうございます。少しでも世の中のお役に立てていれば、嬉しい限りです。
>Ochiさん
ありがとうございます、Ochiさんの、ハンク・アーロンの本塁打級カフェ訪問数に比べるとかなり少ないですけどね。
もう一つ候補があったんですが、特別なカレーということで、小川軒にしてみました。
>Lakuさん
ありがとうございます。スパイスカフェのディナーはいかがでしたか? 羨ましいなあ。
>samuraiさん
ありがとうございます。ぜひテレビを見るだけでなく食べてみてください。「百見は一食にしかず」です(笑)
>kanamiさん
ありがとうございます。時間があるときにkanamiさんの旅のお話も聞いてみたいです〜。
>masayaさん
取り上げるのが遅くてすみません。なかなか訪れる勇気がわかなかったもので(汗)
>はまのさん
ありがとうございます。
イベントに顔を出せず、すみませんm(_ _)m
事務所がお近くなんですか〜。でしたらぜひ経費で(笑) スーツでなくとも、ジャケット着こなせば何とかなるような気がします。保証できませんけど…
ついに400軒ですね!おめでとう御座います。
相変わらず、カレーの写真を見てお腹を鳴らしている今です(笑)。
このブログに出会ってから、すっかりカレーの虜になってしまいました。カレーには何か不思議な力があるのでしょうね、きっと。
これからも素敵なカレーさん達と出会えることを祈っています☆
でも無理だけはしないようにして下さい。
それでは失礼しました!
300-400軒すごく早かったですね。
夏はやっぱりカレーですね。
どこか新規開拓したいときは、たあぼうさんのデータが頼りですよ。
小川軒は憧れのお店です。代官山から渋谷まで歩くときに横目で見ながら、いつか行きたいなとずっと思ってました。
お昼のカレーいいですね。私も奮発しちゃおうかな?
読んでいて自分もお店にいるような気持ちに
なりました。高級店のカレーあこがれます。
それにしても、カレーだけで400軒も
到達されて、頭が下がります。
おめでとうございます〜!!これからも
読ませていただきます。
ついに400軒ですか…おめでとうございます。ブログのタイトルも変わりましたね。
小川軒は憧れのカレー屋です。スーツとネクタイでビシッと決めて訪ねてみたいですねぇ。
次は500軒ですね。ちょっと気が早いけど楽しみにしております。
暑い日が続きますが体に気をつけて下さいね。
それではまた。
ありがとうございます。ですよね、きっと何か不思議な力がありますよね。
ぽんさんも自作、食べ歩き問わず、ぜひいろいろなカレーと出会い続けてください。
>kittyさん
ありがとうございます。いえいえ、インド旅行記の間、2カ月ほどさぼったので相当時間がかかりました(^_^;)
代官山を良く歩かれているなら、一度試して損はないカレーだと思いますよ〜。ぜひ奮発してみてください。
>sabotenさん
お店にいるかのような気分で読んでいただけましたか。すごく嬉しいです。ありがとうございます。
>からすさん
ありがとうございます。でも、訪問数ではきっともう、からすさんの方がかなり上回っていますよね。しかも全国規模だし。ほんと心から尊敬しています。
ふと1軒目を見たのですが、まだ2年たっていないんですね。すごい。。
このまま東京のカレー店を全て制覇してしまうのでは!?
これからも楽しみにしています。
ワタクシもカレー大好きで
よく拝見させてもらってます♪
タイトルが変わってて驚いちゃいました!
私もカレー関係のブログ(お遊びレベルで
こちらとは比べ物になりませんが!!)
書いてるのでお暇があったら来て下さい♪
私もカレーが大好きです。
貴ブログをみていると、
カレー食べに行きたくなりました。
オシャレ系の聖地代官山にこんな店があったのですか。
さすがにタンクトップ&ハーフパンツで行ったらダメですよねw
しかし、代官山ですか。
近づくだけで溶けそうです。
ありがとうございます。いえいえ、東京のカレー屋さんすべてはさすがに無理ですねえ。無尽蔵のようにあることが、ブログを続けてみて分かりました。
>CURRINAさん
ありがとうございます。
ブログ拝見しました。心からカレーを楽しんでいることが伝わってきます〜。何よりタイトルが素晴らしいっ!
>rehtomさん
ありがとうございます。ブログからカレーファンが広がればいいなと思っているので、いただいたコメントが大変嬉しいです。
>curryvaderさん
ぜひタンクトップで挑戦していただければと(笑)
ぜひ代官山をダークサイドに引き寄せていただければと(笑)
いつ読ませていただいても輪郭のぼやけない、愛情こもった筆致の店舗紹介、勉強させていただいています。
カレー道、斯くありたいものです。
またぜひご一緒したいですね。
ありがとうございます。過分なお言葉で、エントリーを執筆できなくなりそうです(汗)
また近々ぜひ。
400回記念おめでとうございます!
小川軒いいですね。でもさすがに水が105円は焦りますね。
割と東京のカレー屋さんは殆ど行ってるんじゃないですか?
記念オフ会期待してマス。
こちらこそお久しぶりです。そしてコメントありがとうございます。
専門店に限れば、「それなりに行った」と思います。はい。
>stereoさん
ありがとうございます。
やーしかし8カ月かかりましたからね。もろもろで更新できなかった分を差し引くと実働5カ月くらいでしょうか。
ありがとうございます。
パルフェタムール、ご指摘の通りなかなか行ける場所ではないんですよねえ。一度訪れたときも休みでした。
新橋の小川軒で、1,500円のインドネシアンカレーというのを出していまして、初めて食べました。
代官山より安価に作ってるんでしょうが、独特で美味いですね!
インドネシアのスパイスは中国とも共通点があるような気がしました。
自分の中では、かなりリピート必至なカレーです。
コメントありがとうございます。小川軒カフェでは1500円で味わえるのですか。知らなかった…。
たしかに言われてみると、辛党の方にこそ食べてもらいたいカレーです。鋭い辛さかつ品がありますから。
ただ、小川軒のカレーはインドネシア本国のスパイス使いとは異なるように思います、はい(^_^;)