
香港銅鑼灣白沙道8号地下
(8 Pak Sha Road, Causeway Bay, Hong Kong)
Tel:+853-2890-4507
予算:100HKドル(約1500円)+サービス料10%
味 :★★★☆
辛さ:★☆
量 :★★★★
香港と言えば海鮮を生かした中華料理のイメージが強い。でも英国の統治が長く続いた国際都市だけのことはある。インドやマレーシアなどからカレーが持ち込まれ、中国系の人々の間にも広く受け入れられている。
三越などが立ち並ぶ銅鑼灣(コーズウェイ・ベイ)にある南華餐廳も、カレーを扱うレストランの一つだ。西洋式のレストランながらカレーのセット・メニューを7種類も用意する。牛、鶏、海老、羊といった具を選び、スープや食後の飲み物などが加わって98HKドル+サービス料である。
その中から僕は「OX-TONGUE」、つまり牛タンのカレーを選んだ。スープはミネストローネを注文。食後の飲み物にはコーヒーがすんなり選べた。中国本土ではコーヒーが飲めるところはかなり限られるせいか、妙に感動してしまう。
店内は小綺麗にまとまっていて、おめかしした若者の姿が目に付く。カレーのセットが象徴するように、割安な中華料理店などと比べれば高め。でもべらぼうに高いわけでもないから、香港っ子が少し奮発したい気分のときに来るお店なんだろう。
中華風などにアレンジされていない、真っ当なミネストローネを美味しくいただいた後にカレーがやってきた。器にはみ出している牛タンは存在感たっぷりだ。ではいただきます。
うん、ココナッツの香りが強いマイルドなカレーだ。マレー風と言っていいんじゃないかな。ただし、唐辛子の利かせ具合はマレーよりずっと控えめ。このくらいが香港では受け入れられやすいんだろうか。
具の牛タンはすごく柔らかく、口の中でとろけていくよう。しかも見た目以上にボリュームがたっぷりだ。一時は、食べても食べてもなくならないんじゃないかと思ったほど。この量で約1500円なら安いかもしれない。
セット・メニューのバランス、店員さんの接客とも満足行く水準だった。日本人が無理に訪れる必要はないけれど、中華に飽きてしまったときに備えて覚えておく分には、損しないお店だと思う。