香鈴亭
国立市中2-2-11 (携帯地図)
Tel:0425-77-7886
予算:900円〜1500円くらい
味 :★★★★
辛さ:★★★
量 :★★★
国立ほど人工的な香りのする街も珍しい。街の名前からして隣接する国分寺と立川から取ったものだし、一橋大学側の住所は「中」に「東」に「西」。道路が駅前広場から放射状に道路が広がっているのも、人工的な街の象徴と言えるだろう。
この手の人工的な街はたいてい苦手。でも不思議なことに国立は苦にならない。目立って高い建物が少なく、しかも品の良さそうなお店が並んでいるからだろうか。いや、個性的なカレーを出すお店が意外なほど多いからかな(^_^;)
今回取り上げる香鈴亭も、個性的なカレーが味わえる一店。しかも、横濱カレーミュージアム顧問の小野員裕さんが名著「東京カレー食べつくしガイド104/380店」の中で、明らかに他店よりも心を込めた文章をつづって紹介している。曰く、「メチャメチャ旨いとはいえないけど、希(まれ)に見るいいカレー」だそう。
そう小野さんをして語らしめた秘密は、このお店のスパイスの使い方にある。例えば僕が注文した「チキンカレー」(1000円)。ライスの盛り付けが渋谷ムルギーに似ているほかは、なんてことなさそうに見えるかも。ところが一口食べれば、衝撃を感じずにはいられないのだ。
なにせ、スパイスが口の中で踊っているように感じられるんだもん。
クローブやカルダモンなどのスパイスが、かなり荒削りの状態で大量に入っていることがすぐに分かる。小野さんの本によれば、カウンターに置いてある石臼で挽いたものだそう。残念ながら僕はそのパフォーマンスを眺められなかったけれど。
この弾けるスパイスだけでなく、カレー・ソース自体も個性的。クリーミーで、しかもトマトの酸味が強めに感じられる。ターメリック・ライスやチキンも含め、とにかくすべてが力強く仕上がっている。
カレーとは話がずれるけれど、真空管アンプから流れる音楽の音色も心地よかった。この音楽と、お店の方々の温かい雰囲気が重なって、長居したくなってくること間違いない。
こんなお店に気軽に通い詰められる一橋大学のみなさんが羨ましいなあ。
先日、名古屋の「スパイスの秘境」で「カシミールカレー」というのを食べたところ、
「スパイスがプチっと、口の中ではじけた」と思ったんです。
後から思い出すと、CREAの香鈴亭の記事が頭に残っていたための表現でした。
香鈴亭は、行ったことないのですが、きっとすごい衝撃なんでしょうね。
そうか、香鈴亭はCREA別冊の表紙になっていましたっけ。購入していないもので忘れていました(汗)
スパイスの秘境、有名ですよね〜。なのに、なかなか食べる機会が巡ってこなくて未食です。かのお店でもホール・スパイスの妙味が楽しめるんですか。行ってみたいなぁ。
サイトをみたら、香鈴亭が!
私はあまりカレーを外で食べないのですが、
ほんとに「希(まれ)に見る」という表現あっていると思います。
まずルックスに驚かされました。
以前行ったときは夜で写真撮れなかったので、
ぜひお昼どきに行ってみたいです。
残念なのは、自分の苦手な、
酸味が強いタイプだったこと(笑)。
味覚が子供なので、
すっぱい系は、あんまり得意じゃないんです(酸)。。
こちらこそごぶさたしてました。新宿以西のお店を訪問する機会がなかなかなくてすみません。
夜に写真を撮影しようとしたら、ご主人が親切にも照明を明るくしてくれましたよ〜。
>Lakuさん
おや、8月に行かれていましたか〜。チェックしておくべきでした。すみません。
そうですね。トマト系の酸味を感じますよね。僕は甘みより酸味が好きなので、評価は甘口(ややこしいな)になりがち。
Lakuさんのご感想とでバランスが取れるかもしれませんね。
どこを見てもココは"凄い"って感想なので、やはり期待大ですね。
実は『香鈴亭』のご主人が師とあおぐ方のお店がコッチ(田舎)にあります。
伝説のカレー屋なんだそうです。(食べてみましたが、凄すぎてよくわかりませんでした…)
お時間があればコチラにも是非どうぞ〜
返事が遅くなってすみません。香辛料の存在感がすごいカレーだと思いました〜。味は好みが分かれるかな、と思います。
伝説のカレー屋さん、気になります。場所についてもう少しヒントをいただけますか??
そのお店は、水野じんすけさんのカレー屋ガイドの本にチラッと載っていました。
・・・もう少し情報あった方がいいですか?(^^;
追加情報ありがとうございます。あー、たぶん僕が購入していない水野さんの本ですね。古本屋さんで探してこないといけないかな…。
お久しぶりで御座います。
いや〜、『香鈴亭』。衝撃でした。
たあぼうサンが書いている通り、「スパイスが、口の中で、踊っている。」まさにその通り。
例えて言うなら、“アルゼンチン・タンゴ”でしょうか。(ディスコティックでも、ヒップ・ホップでも、社交ダンスでもないでしょう。。。)
う〜む。それにしても、「カレー道」は奥が深いですね。全く。
※T.B させて頂きました。宜しくお願いします。
お久しぶりです。ははは、たしかにヒップホップや社交ダンスではないですねえ。アルゼンチン・タンゴ、いいかもしれません。
トラックバックはお気軽にどうぞ〜。
「香鈴亭は終了しました。ありがとう」
という貼紙がありました。
娘の話では、数日前にお客がたくさん入って大騒ぎ(?)をしていたということで、貼紙もその直後かららしいので、閉店してしまったのではないかと思います。(未確認ですが)
私は3月末に歩いて5分足らずのところへ引越してきて、行くのを楽しみにしていたのでショックです。
いつでも行けると油断したのがいけなかったかな。
とにかく私にとって幻のカレーになってしまいました。
国立にはほかにもおいしいカレー店があるようなので、ほかを試してみようとは思っています。
コメントが遅くなりすみません。
閉店してしまったのですか!? あの力強いカレーが食べられないとなると、残念です。僕もまた近いうちに、Flowersなど、ほかの国立のお店を訪問しようと思います。
香鈴亭ですが、今日行ってみたところ、どうやら閉店は間違いなさそうでした・・・。
実に残念です・・・・・。
情報ありがとうございます。やはり閉店でしたか…。どこかでまたあのカレーが味わうことができないものでしょうか。