品川区上大崎2-15-2
目黒ビジネスマンション5F (携帯地図)
予算:780円くらい〜(昼)
味 :★★★☆
辛さ:★★☆(野菜)、★★(ほうれん草)
量 :★★★
いつの間にかネパール料理の激戦区となった目黒駅周辺。カトマンズ・ガングリ、maya、ラクシュミーと、それぞれに個性があるけれど、和みやすさでは今回のマーダルが一番かもしれない。年季の入ったエレベーターで5Fに上がると、お座敷スタイルで受け入れてくれるお店だから。
ランチタイムは、カレーやチョウメン(ネパール風焼きそば)、トゥクパ(ネパール風きしめん)などによるセット・メニューがそろっている。例えば僕が注文した「Bセット」(885円)であれば、2種類のカレーに、ナンまたはジャスミン・ライス、サラダ、ドリンク、ヨーグルトが付く。
ダルバート(豆のカレーを含むネパール定食)っぽくしたかった僕は、豆のカレーと野菜のカレーの2種を選んだ。ところが残念なことに豆のカレーは売り切れ。もう一品はほうれん草のカレーにした。ナンとライスの選択肢はもちろんジャスミン・ライスで。
お座敷スタイルのため、胡座(あぐら)をかいてゆったりとカレーを待てる。これ、実際にやってみるとなかなかいい気分だ。特に夜にお酒を飲みながらが心地いいだろうなぁ…などと考えていたら、セットが到着した。
うん、お得なランチ・メニューにしてはよく頑張っている。
野菜のカレー、ほうれん草のカレーとも、オーソドックスな北インドのカレーに似ている。でもスパイスの使い方は少し違っているようだ。ともに一口二口食べ進む間はマイルドに感じられる一方、ある程度食べ進むにつれて体が温まってきて、舌にも辛さが残るようになる。
ジャスミン・ライスも評価したい。日本人にも食べやすいよう水分はやや多めに炊きつつも、長粒米のパラパラ感を適度に残している。何より、コスト優先になりがちなランチタイムのカレーを、長粒米でいただけること自体が嬉しい。
店内の和みやい雰囲気とライスなどに見られるちょっとした配慮。この二つがあるからこそ、目立たない立地と年季の入ったエレベーターでも、なかなかの賑わいを見せているんだろうな。