
188 Upper Tooting Road, London
Tel:+44-20-8767-7027
予算:9ポンド(約2160円)〜
味 :★★★★☆
辛さ:★★
量 :★★★☆
ロンドンでは「ほほおばちゃんの家」という変わった名前の宿に泊まった。理由の一つは、宿泊費が10ポンドとロンドンでは格安なこと。もう一つは、インド系やアラブ系の人が集まる一帯、トゥーティングにあること。インド料理店やハラル・フードの商店がそこら中に見られるのだった。
宿に荷物を置いてすぐに目指したKastooriも、トゥーティング一帯にあるインド料理店の一つ。ただ、周囲のお店と少し異なるのは、やや高級な雰囲気を漂わせていること。そして大きく異なるのは、インド北西部のグジャラート地方の菜食料理を前面に掲げていることだ。
グジャラート州は、不殺生を教えの一つとするジャイナ教の聖地パリタナがあるところ。このため菜食主義者が多いとされていて、それだけ菜食料理も発達しているわけだ。と偉そうに書いているけれど、食べるのは初めてどころか、料理の知識も僕にはなかった。
訪問した日が日曜日だったので、「SUNDAY SPECIAL」(8.25ポンド)というターリー(定食)を注文してみた。しかし料理の説明書きがわからないぞ…(恥) えーと、「Rotlo」は粟のローフ?、「Oro」は伝統的な焼きナスのカレーか。それに「Kichi and Kadhi」はムング・ライスとヨーグルト・スープ。うーむ。
頭の中がこんがらがったまま、料理の到着を待つことに。それから何も理解が進まないまま、料理がやってきたのだった。とりあえず食べてみようか。
おお、初体験の味だけど僕には食べやすいな。
豆がたっぷり混ざったライス?は、鮮やかな黄色に染まっている。とろとろで、パサパサのライスが苦手な日本人でも合いそうだ。これに薄黄色のヨーグルトをかけて食べると、おいしいじゃないですか。インドっぽい濃厚な味と、ヨーロッパ風の軽さを適度なバランスで両立させている。
ナスのカレーはトマトベースなのかなという見た目。ただこれも独特のとろみがあって、これまで食べてきた「ベイガン〜」では出会ったことがない仕上がりだった。辛さはほどほど。何とも不思議なカレーだった。
食べ終わる前に、日本人客が一人でふらっとやってきたことに興味を覚えたのか、店員さんが話しかけてきた。「いつどこから来た?」、「たった今? どうやってここを知った?」などと、質問攻めに遭う。
気を利かせてくれたのか、バナナ入りカレーというのを少し食べさせてくれた。バナナらしい甘みを持ったカレー・ソースで、バナナ好きの僕はハマった。そのピリ甘辛の独特の風味は日本で味わったことがなく、貴重な経験となった。

しばらく前からいつも楽しく見させてもらってました。
食べたカレー数はまだまだ本当に少ないですけど。
ところでロンドンでほほおばちゃんの家に行かれたとのこと。
私もClapham Commonのほうに滞在したことがあります!
ロンドンにはインド料理がたくさんあるのに、その時は住んでいたのであまり食べなかったのが残念ですね。
これからも素敵なブログ書いてくださいね☆
はじめまして。いつもご覧くださり、そしてコメントありがとうございます。
このサイトで泊まった宿の話に反応していただけるのは嬉しい誤算です。クラパム・コモンの家に泊まられたのですか。ほほおばちゃん、エネルギッシュですよね〜。
今後ともよろしくです。
私はちょっと前までインド料理店で働いていて、
グジャラート出身でベジタリアンのインド人の女の子に
多分このナスカレーの作り方を教えてもらいました。
ミートソースのような
コクのあるカレーじゃないですか?
野菜だけでコクを出す工夫をいろいろしているみたいです。
ナスを直火で真っ黒に焼き、
皮を剥いて中のトロトロした部分を細かく刻み
玉ねぎとトマトとスパイスのソースに入れるんです。
仰るとおりです。ミートソースのような旨みと、独特のとろみがありました。作り方が少し分かって参考になりました。ありがとうございます。