渋谷区富ヶ谷1-14-14 (携帯地図)
Tel:03-3467-9333
予算:980円〜
味 :★★★★☆
辛さ:★★★
量 :★★★
「では、氷なしのお水を用意しますね」
カレーを食べ終えた僕が、「薬を飲みたいのでお水をいただけますか」と頼んだところ、店員さんはこう答えてくれた。このような接客マニュアルには載っていないだろう心遣いをしてもらうと、いいお店だなぁと嬉しく思う。
ここは富ヶ谷商店街沿いにあるレストラン タケ。「フレンチカレーと料理」という、中目黒のムッシュヨースケを思い出させるコンセプトのカレー屋さんである。シェフ同士はお知り合いなんだそうだ。
レストランと名乗ってはいるけれど、堅苦しいお店ではない。暖色の照明が優しく照らす店内は、ほどよい加減のオシャレさ。料理の値段もフレンチ系にしてはリーズナブルと言える。だから気の利いたビストロと呼んだ方がしっくりとくる。
コンセプトのとおり、カレーはフレンチの技巧を凝らしているという。常設メニューが5種類と、少しぜいたくなスペシャル仕様のメニューが数種類ある。今回は、常設メニューのひとつである「ハーブ豚とキノコのカツカレー ‘ボルドー風’」(1050円)を注文した。
一緒に頼んだハウスワインの赤(460円)をちびちびと飲みつつカレーの到着を待つ。しばらくすると、一式がそろって到着した。カレー・ソースは冷めにくい陶器に盛られている。一方、ライスの上にはカツレツや薄く切って揚げたレンコンなどが載っている。この華やかな見た目もムッシュヨースケに似ている。では、いただきます。
力強いカレー・ソースと、サクサクでしつこさの全くないカツ。大人のためのカツカレーと呼んでいいかもしれない。
カレー・ソースは欧風らしい濃厚な旨みを楽しませてくれるタイプ。単に濃厚なだけでなく、味に奥行きが感じられるのは、フォン・ド・ボーやワインを加えて仕上げているからなんだそう。やや強めの酸味には好みが分かれるかもしれない。僕は好きだ。
カツも素晴らしい。薄い衣でサクサクに揚がっており、その食感が食べ終わりまでずっと続いた。ライスの上に載ったカツは、時間が経つとペチャッとなりやすいものなのに、不思議だ。
また、キノコやレンコンも彩りとして添えられているだけではなく、それぞれの持ち味を十分に発揮して味にバリエーションを持たせてくれていた。完成度の高いカツカレーだと思う。
なお、カレーは具の種類によって仕上げ方を変えている。フォン・ド・ボーの代わりにブイヨン・ド・ヴォライユ(チキンのだし)を使うといった具合だ。何度か通ってそれぞれの味を楽しみたい。
お話、楽しみです!
本当に凄いですよね〜
500軒目は、あの店かな〜と、つい想像したくなります(^^;
レストランタケは何度も通いたくなる要素をいくつも持ったお店ですよね〜。
>ヨッシーさん
ありがとうございます。東京都内だけでも、いっぱいカレー屋さんがあるものですよねえ。
>てるさん
ご想像のお店は六本木ですかね? 実は違うお店にしようかな、と考えています。
地元に密着した、とてもアットホームで真摯なサービスのできるお店です。
やはり、地域性があるのでしょう。
雰囲気の素敵な年輩ご夫婦の楽しまれる姿もよく見掛けます。
ホームページも綺麗ですので御覧になってみてくださいね。
ぜひ他のカレーも感想聞きたいです。
生活感と高級感がほどよく同居している富ヶ谷界隈にぴったりなお店ですよね。年輩ご夫婦はいかにも品の良さそうな方々で。
内容は、仏・韓カリーバトル、相手は銀座の韓国料理「けなりぃ」のようです(笑)。
TOKYO1週間が取り上げていましたか。読者の興味を引くためとは言え、フランス−韓国カレーバトルとはなかなか強引な企画ですね(^_^;)
彩りが綺麗な野菜カレーを美味しくいただいてきました。
落ち着いた雰囲気のお店でとても素敵でした。
訪問して他のカレーもいただいてみようと思います。
レストラン タケのカレーは見た目から食欲をそそりますよね。お気に召したようでよかったです。