世田谷区代沢3-12-1 (携帯地図)
Tel:03-3419-6983
予算:1000円くらい〜
味 :★★★☆
辛さ:★★★
量 :★★★☆
どの駅からも微妙な距離、淡島のバス停の近くにあるカレー屋さん。かつては香料の専門家であったというご主人がやっている。dancyu編集部の「新・全部うまい店」に載っていたので、以前から訪れようと思いつつ、やっと今回訪れた。
メニューには、ビーフやチキン、きのこなどいろいろな具のカレーが並ぶ。僕の目が止まった場所はモツ。居酒屋さんではモツ鍋をよく注文するけれど、カレーではあまり食べたことがなかったからだ。興味をそそられて注文する。1200円なり。
辛さは子供向けの「ミルキー」から激辛の「ヘロヘロ」まで7段階。辛いのが苦手な僕は真ん中らへんの「マーカリ」にした。
店主は読売ジャイアンツのファンらしい。店内のテレビが映し出す広島カープ戦の中継に、「よしっ」とか、「あーあ」とか、一喜一憂しながらカレーを作っている。手持ちぶさたの僕は、テレビに移る清原が壮絶な三球三振をする姿や、壁に貼ってあるゴッホ展のポスターやを眺めていた。
そうこうしているうちに、サラダがやってきて、続いてカレーもやってきた。モツがたくさんのったお皿。なかなか迫力があるな。
不思議なカレーだ。
口の中をチリの辛さがさっと駆けめぐる一方で、ミルキーな甘みが一緒にやってくる。といってもココナッツ・ミルクのそれじゃない。何か別のものだ。モツは焼いてあるのだけど、あまりモツ焼きっぽさを感じさせない。
全体的に独特の仕上げ。でも、水準以上のおいしさをしっかりと実現している。お店がインド風をうたっていたのでインド風に分類したけれど、オリジナルと言った方がしっくり来るかも。
ビーフカリーをいただきました。仰るとおり、甘さと辛さが絶妙でした。あの甘みはなんでしょうね。
小生が訪れたときには、店のおやじさん、松本清張のこわさについて力説されていました。深いねぇ。
僕もあの甘みはわかりません。
いろいろ知っていそうなおじさんといい、謎が多いお店です。