SITAARA AGNI(シターラアグニ)
中央区銀座2-4-6 (携帯地図)
Tel:03-5159-7106
予算:1000円〜(昼)、5000円くらい〜(夜)
味 :★★★★
辛さ:★★★
量 :★★★〜
「友人たちとオシャレなお店でカレーを食べたいのですが、紹介してくれませんか?」−−。プリン愛好家にしてチケット交換サイト「おけぴネット」の管理人を務めるぷりんさんから、こんなご提案をいただいた。そこでご紹介したのが、銀座のシターラ・アグニである。
名前のとおり、東京に高級インド料理店というスタイルを確立したシターラの姉妹店。ここアグニは、タンドール料理をつまみにワインを楽しむカウンター・バーというコンセプトを掲げる。カウンター主体ながら、お店の奥にはテーブル席もある。そこを予約すれば個室感覚で楽しめる。今回のように6人ほどで使うのに適したスペースだ。
食前のドリンクによる乾杯をしたところで、僕は料理の注文係を請け負った。人数が多いので、まずベジタリアン向けのカバブのプレート(各種野菜の串焼き2ピースずつ)を2皿注文。さらに、お店が特別メニューとして用意する高級魚ハモの串焼きと、メカジキのタンドール焼き(フィッシュ・ティッカ)を3ピースずつ注文した。
プレートには、ほうれん草、カリフラワー、ナス、パニール(インド風カッテージ・チーズ)など、インド料理の定番の素材を使ったタンドール焼きがたっぷり盛られていた。素材ごとにスパイスの味付けが異なるなど、工夫を凝らしているのが分かる。僕はほうれん草を特に気に入った。
次に、シターラアグニのオリジナル料理と思われるハモをいただく。こちらは割とシンプルで、素材の持ち味を楽しめるようになっていた。フィッシュ・ティッカもそうなのだけど、全体的にメリハリは弱めで玄人好みの味付けという印象を受けた。
そこそこ食べ進んだところでカレーを注文する。今回は6人分だから、いろいろ注文できて楽しい。まずは基本を押さえた「チキンカレー」(1600円)に、ドライタイプを一品と考えて「ビンディ・マサラ」(おくらのカレー、1200円)。女性の人気を獲得しそうな「ゴア・プローン・カレー」(西インド・ゴア地方のエビカレー、1600円)も外せない。
残りは、他店であまり見かけないものを選んでいこう。インド料理にしては珍しく8時間も煮込んで仕上げるという「ラム骨カレー」(1800円)と、マンゴーの果肉を投入してある「マンゴカレー」(1600円)。そして極め付きが夏季限定、写真も撮影した「冷やしカレー」(1700円)。冷たいスープ状のグリンピースを食べるカレーだそうだ。
パンの種類もなかなか豊富。プレーンのナンのほか、バターナン、ガーリックナン、ロティ(全粒粉のパン)、ロマリ・ロティ(ハンカチ状に焼いたロティ)と注文した。
全部そろった時には、いやはや、なかなか壮観である。その中でも冷やしカレーは際だっているけれど。では、いただきます。
まずは冷やしカレーを語っておきたい。不思議なおいしさのカレーだった。グリンピースのクセを全く感じさせない冷たいスープ。生のコリアンダーで香りを強調している。
これをバスマティ・ライス(香り米)やパパード(豆せんべい)、生のトマトと合わせて食べる。するとサラダを食べているような気分になってくる。それくらい、さっぱりとした美味しさなのだ。インド料理がベースでこんなものができるんだ。素直に驚いた。
このほかのカレーもひとことずつ。チキンはガーリックを利かせた王道を行く味わい。ビンディはオクラの食感を存分に楽しめる一品で、マサラ(香辛料)という名前ほどは辛くない。甘酸っぱいゴア・プローンはやはり女性の評価が高かった。青山の本店とは少し味付けが違った。シェフの個性に任せているためだそうだ。
ラム骨のカレーは、やや白濁したスープ状のソースに旨みが凝縮されていた。この旨みが長時間煮込んだ成果なのかな。マンゴカレーは意外にも、甘さではなく酸味がたっぷり。これを食べると口の中がさっぱりして、またチキンやラム骨のカレーがおいしくなった。
このように、普段なかなか食べられないカレーをたくさん味見できた。機会をくださった、ぷりんさんとお友達に感謝感謝です。また、「インドらしい飲み物を」というご希望に対し、「気に入ってもらえないだろうな〜」と内心思いつつ、「ジャルジーラ」をおすすめしてしまったことを、この場でお詫びします。
店内はオシャレでデートにも向いてますよね。
お料理ですが、焼き物類はスパイス感がシャープで美味しいです。
レモンライスはもう少しインパクトがあってもいいかも。
あとは、たあぼうさんの御感想を待ちますね。
それでは、コメント楽しみにしています。
まるで一緒に伺ったかのように楽しめましたっ
このお店、独自の工夫も的を得たものですし、カレーもしっかりしたお味を提供していると思います
新丸ビルに隠れて、あまり流行らないビルにあるのがいけないのでしょうか?
路面店なら、お値段も安くなりますし、十分にお客様を呼べそうですよね
さっそく再訪してきます!
シターラアグニののスタイルが日本で根付くには、少し時間がかかるように思います。カレー屋さんのブログをつづっている僕が言うのもなんですが、まだまだ「インド料理=カレー」の図式は強固です。オシャレな「インディアン・ケバブバー」と言われても、なかなかピンと来ないかなと。
dolphinkickさんが仰るとおり、話題のスポットに入っていれば少し違う展開があるかも知れませんけどね。
あくまで私の主観ですが、おそらく、本国インドでも日本でもそれは難しい気がなんとなくします。
メキシコ、南米であれば人が集まるかも。
なぜかというと、日本人にはお肉を売りにしている印象がどうしても拭えないのです。
タンドールチキンばかり、という。
インドとベジタリアンという図式も、一般的には日本で定着していないですし。
ちょっと似てますが、カイバルさんは、路面店で流行っているのでしょうか?
そうそう、胚芽米ありがとうございました。
それでは。
仰るとおり、インド本国でも難しいかもしれません。
シターラ各店のお手本は、むしろロンドンの高級インド料理店なのかなと僕は思います。ロンドンであれば、シターラアグニのスタイルも十分成立すると思いました。
日本人はカレーが大好きですし、ロンドンで流行のスタイルと聞けば、いずれは注目が集まる日もくるでしょう。
カイバルも、まだタンドール料理専門店という認識では使われていないように思います。あくまで私見ですが。
そうなんですか。
アイリッシュパブが定着したように日本でも馴染めば良いですよね。
また、素敵なお店紹介、楽しみにしています。
…dolphinkickさんが仰せの通り、私もカイバルと似た印象を受けたので CHECKのみで終わっています。
シターラ自体、インド料理のイメージを変えた随一のお店。
今後の発展に期待♪ ですね〜。
お店は勿論のこと、今まで全く食べたことが無いモノ尽くしでどれも大満足でした。
特にカレーは特徴的なものを選んで頂いたようで、興味深かったです。
ジャルジーラも何とか飲み干しましたよ、良い経験です。
それにしても、読みながら味を思い出してまた食べたくなりました。
おいしかったなあ…。
そうですね。定着するまでじっくりと待ち、時々応援に行きましょう。
>たんちゃんさん
勝手なイメージでは、
・カイバルは先に料理のコンセプトがあって、そこにインテリアを合わせて作り込んだ印象、
・一方のシターラアグニは、間取りに相応しいインテリアのコンセプトがあって、そこに高い水準の料理を当てはめたような印象
を受けました。
お店に確認したものではなく、あくまで個人的な感想です。どちらが良かったというものでもありません。それぞれに良さを感じました。
>真ん中さん
こちらこそありがとうございました。普段、仕事とカレー屋さんめぐりで一日のほとんどが終わってしまう身には、真ん中さんが提示してくださった話題のどれもが新鮮でした。
よかったらまた次の機会もお願いいたします。
アグニさんにも昨日いってみました。
火曜とはいえ、お客が私達だけ・・・・
このカバブつまみつつBARって相当根付かなそう、って思いました。
私自身、青山の方が断然良かったかなって。
ま、銀座で軽く寄って〜使いにはいいから、
リピートしそうだけれど。
そう、鴨がダイスキなので、鴨カバブに感動!!!
あんな、塊の鴨に出会ったのは初めてデス☆
日本人に認知されるまでにはまだ時間がかかるでしょうね。しかもシターラアグニが構える有楽町・銀座界隈は、話題のビルがいくつも建ちました。流行に敏感な女性はどうしても流れます。どこまで我慢できるかですね。
鴨のカバブ、おいしそうです。僕も食べたくなりました(^-^)
目の前でつるされてるのに、
何度も石釜に・・・・
出てきた子が凄い塊だったから納得なのだけれど。
リンゴカバブは中が薩摩芋で万人ウケはしなそうって思いました。
冷たい夏限定を逃したのが・・・・(T_T)
鴨のカバブの追加情報ありがとうございます。リンゴのバーベキューというのも斬新ですね。いろいろ試してヒットにつなげてほしいものです。
冷たいカレーはきっと来年も出ますよ。シターラ本店でも振る舞われたようですし。
先日、久々こちらに伺いましたが、
残念なことに6月10日をもって閉店されていました。
移転等の情報はございませんでしたので、先の展開は分かりません。
とっても残念です。
それではまた楽しい話題で。
情報、ありがとうございました。たしかに残念ですね。
前にもコメントしたとおり、シターラ・アグニのコンセプトは少し早すぎたかなと思います。いずれ復活するといいですね。