(フロール・ド・カフェ きのはな)
中央区銀座4-13-1 (携帯地図)
Tel:03-3543-5280
予算:850〜1000円
味 :★★★★
辛さ:★★☆
量 :★☆(ミニの場合)
ジョン・レノンとヨーコ・オノが最後に来日した時、二人は銀座で「二人だけの時間」を過ごしたくなった。彼らが入ったのは、オープンしてまだ4日目の喫茶店。静かに音楽が流れる店内に他のお客さんの姿はなく、二人は存分に二人だけの時間を楽しんだ――
そんな逸話を持つ喫茶店が歌舞伎座の裏手に構える樹の花。ジョン・レノンのころにはなかったけれど、カレーを出している。オーナーにして豆好きの成沢弘子さんが、10年ほど前に豆を使った料理をとして始めたのだ。以来、人気メニューとしてすっかり定着している。
夕刻に訪れた僕が豆カレーを注文すると、あいにく売り切れという。「では日替わりのキーマ」をと注文したら、こちらも切れていた。しかし幸いにも、豆カレーが1人前には満たないけれど少し残っているという。そこで、ミニサイズの豆カレーにハーフサイズのナン、それとコーヒーのセット(980円)をいただくことに。
店内は落ち着いた配色の内装。歴史を感じさせつつも古びた印象はあまり受けない。静かに流れる音楽とあいまって、落ち着ける雰囲気を作り上げている。窓際の席の近くに飾ってあるジョン・レノンとヨーコ・オノのサインを見やり、彼らが談話する姿を想像しているうちに、カレーはやってきた。
なかなか本格的なダル(豆)カレーだ。
ピーマンやパプリカ、ナスなど見た目にも健康にもよい野菜を加えるなど、日本人好みにうまくアレンジしている。時々、粗く挽いたカルダモンが口の中に入り、そのたびに鮮烈な香りが広がる。このアクセントが食欲をいっそう刺激する。ナンはできあいのものだけど、カレーの美味しさが補っている。
量はミニサイズだけあってかなり少なめ。男性では普通のサイズでも物足りないかな。
食後のコーヒーは、今どき人気の濃い口タイプとは全く違う傾向。しかし、軽めなのにしっかりと味があって、これこそ美味しいコーヒーだと僕は思った。
情報ありがとうございます。おそらく「蜂の家」のことですよね? 僕はまだ訪れていません。いずれ試してみたいです。
樹の花さん、
お邪魔するのは何年ぶりでしょうか。
扉を開けると、昔と変わらずジョンレノンの歌声が聞こえてきます。
今日、12月8日は彼の命日。
店内に飾られる写真の中で微笑む彼は、今も40歳のままです。
私は特別彼を敬愛している訳ではないのですが、偶然にも今日という日に、樹の花さんへ歩を進めていた偶然に感謝しながら席につきました。
他のお客様は、感傷にひたる方、普通にコーヒーと会話を楽しまれる方が各々の時間を過ごしてらっしゃいます。
メニューには、豆カレーの他に日替わりカレーが加わっています。
今日はスパイシーチキン。
でも、私は豆カレーをご飯にして、コーヒーとのセットをお願いしました。
店内に流れる、ジョンレノンの1stソロアルバム「ジョンの魂」(原題 John Lennon)
「LOVE」、「MOTHER」、「GOD」、聞き慣れた曲に耳を傾けながら、いつの間にか運ばれたカレーは、コリアンダーやクミンのホールがふんだんに入り、スパイシーさが以前より力強く加わっています。
カレーを食べ終え、ゆったりと食後のコーヒーを楽しみ、レジに向かいました。
店を出るときに流れていたイマジン。
最後まで聞いていたいような。
不思議に後ろ髪ひかれましたが、そのまま店をあとにしました。
今日は、なんとなく感傷的で、
いつもと違う食後感に包まれています。
期せずして12月8日にご訪問とはすごいですね。いつもの樹の花とは、少し違った空気が流れていたのではと想像します。
さらに、去り際に流れていたのが「イマジン」というところも、偶然とは思えないほどの物語性が感じられました。素晴らしいエピソードをありがとうございました。
築地本願寺内の一隅で、ソトコトプロデュースの期間限定カフェが出来ています。
カフェ・ド・シンラン
年内までの様です
ランチのみカレーを二種類出されています。
機会があれば伺ってみてください。
それでは。
カフェ・ド・シンランの情報、ありがとうございます。「ワールドワイドカフェ」(http://www.worldwidecafe.net/)のOchiさんのおかげで、開業していることだけは存じていました。
年末はばたばたしており、厳しいかなと思っていますが、行けたらということで。