青梅市住江町16 (携帯地図)
Tel:0428-24-4721
予算:800円〜
味 :★★★★
辛さ:★★★
量 :★★★
とっくに夏真っ盛りなのだけど、“夏への扉”を開いてみたくなって青梅にやってきた。新宿駅から電車に乗ること1時間あまり。それでもなお都内である。東京も意外と広いんだねえ。
駅から数分歩き、青梅線の架橋を越えたところに、目的の夏への扉があった。そう、昔ながらの日本家屋の1階部分を、瀟洒な洋館風に改造した喫茶店である。残念ながら入口の扉は開きっぱなしだった(^_^;) まあ仕方ない。気を取り直して中に入ろう。
「いらっしゃいませ」
人の良さそうなおばさまが出迎えてくれる。好きな席に座っていいと言われたので、居心地の良さそうな窓側の席を確保した。大きく開かられた窓からは蝉の鳴き声と、ときおりゴトンゴトンという青梅線の音が聞こえてくる。都内とは思えない、ゆったりとした時間が流れる。
さて、一息ついたところで、お店自慢の「野菜カレー」を注文しよう。サラダ付きが800円、さらにドリンクも付けると1100円になる。僕はドリンク付きを選び、チャイを食後にほしいと告げた。さらに自家製のレアチーズ・ケーキも注文した。
注文の料理が来るのを待つ合間に、おばさまに店名の由来を尋ねる。ロバート・A・ハインラインが1957年に発表したSF小説から取ったのだそうだ。残念ながら読んでいないのだけど、どんな内容なんだろう? すごく惹かれるタイトルだもの。
なーんて思っている合間にサラダがやってきた。それから程なくして、カレーもご到着である。お、玄米を使っているんだ。お味はいかに。
野菜と玄米をおいしく食べさせてくれるカレーだ。
おうちのカレーの延長線上にあるタイプ。水分が少ないものの脂分や小麦粉が少なめらしく重たくない。必要十分な辛さと、炒めたタマネギなどによる自然な甘みが口の中に広がる。
このカレー・ソースが、ニンジン、ナス、ブロッコリー、ピーマンといった野菜たちに優しくからまっている。だから野菜のクセが苦手な人でも、すいすいと食べられてしまうはずだ。
玄米もさほど堅くないので、食べやすいと思う。健康に配慮して食材を選んでいて、しかもおいしく仕上げてくれている。夏への扉を目指して遠出したかいは、このカレーだけでも十分にあったと言えそうだ。
食後は、自家製のケーキとチャイで一服。ケーキの抑制された甘さは大人好みと言えそう。十分に堪能してから、僕はお店を後にした。
ボクのトップオブトップス、なのです。
サイエンスフィクションではあるけど、それは舞台立てだけで、どちらかというとハインラインらしい叙情感あふれるいいお話です。
つらい事があって逃げ出したくなったときの選択肢、映画「時を書ける少女」(大林版)を夜中に一人でみるか、電話をおうちにおいて喫茶店に入ってこの本を一気に読むか、どちらかです(笑)
そういう訳で、こちらのお店、前から気になっていました。
いくかなあ。
青梅というと、どちらかというと(笑)うち方面なので。
おお、読んでいらっしゃいましたか。筋書きをご存じの方が訪れると、ますます充実した時間を過ごせるかもしれませんね。
ぜひ、電話をおうちに置いて、この喫茶店を訪れてみてください。僕よりはお近くでしょうし(笑)
『夏への扉』は歳とってくると甘過ぎるきらいはありますが、日本のSFファンの人気投票で一位になったこともある名作です。とくに猫好きだったらたまらないものがありますよ。ハヤカワSF文庫で出てます。ブックオフなら100円でゲットできるんじゃないでしょうか。
私はうどん、ラーメンメインのブログを書いてます。先日はこの近くの「三玉屋」を訪問して、ナチュラルにレトロな風情(店もラーメンも)に感動したのですが、車を路駐して坂を下りていく途中、いいカレーの匂いにソソられて、思わず吸い込まれそうになったのがこの「夏への扉」でした。それ以来、ずっと気になっていました。次の機会に訪問してみることにします。
初めての書き込み、ありがとうございます。
そんな評判の高い作品だったのですね。SFの全盛期にいなかったせいか、大原まり子さん、菅浩江さんなどの日本の作品くらいしか僕は読んできませんでした。勉強になります。
気になっていらしたのでしたら、ぜひ、喫茶・夏への扉もご訪問ください〜。
昨年、この記事を見て、訪れて、フラレてからの青梅再訪ですので、2年越しですね(笑)
同じく野菜カレーを頂きました。
野菜のうま味が充分に詰まったようなカレーでした。滋味溢れる感じで。
おお、ついに「夏への扉」を開いてきたのですね。さすがです!
青梅線の音を耳にしながら滋味溢れるカレーを食べると、ほんと和みますよねえ。