
港区西麻布2-15-14 (携帯地図)
Tel:03-3407-2219
予算:1000円(コロンボ単品)
味 :★★★☆
辛さ:★★★☆
量 :★★☆
さる10月9日は、キューバ革命の指導者チェ・ゲバラの命日だった。しかも今年はちょうど没後40年。現地では今なお根強い人気があるそうで、記念で発売された写真集が売れ行き好調らしい。
この写真集を東京で見る機会に恵まれた。場所は今回取り上げる「タフィア」である。タフィアは多種のラム酒をそろえる西麻布のお店。二人のおねえさんが営んでいる。写真集の入手方法はというと、おねえさんたちが現地を訪れ、ラム酒や食材を仕入れるついでに買ってきたんだそうだ。
さて、タフィアにはカレー好きの目を引く食事メニューがある。名前は「コロンボ」。本来はミックス・スパイスを意味する言葉で、カリブ海のマルティニーク島あたりでよく使われるそうだ。タフィアではこれをアレンジして、カレーとよく似た料理として出している。
お店のおねえさんによると、「本当はカレーじゃないんです」。とはいうものの、似ているのも確かだそう。例のごとく柴田書店さんは「カレーのすべて」に収録している。それなら僕もと思って、「平和な革命を起こしたい」と語るお友達と訪問したんである。
コロンボの小サイズ(1000円)を注文した後は、ラム酒を…といきたいところ。でもこの日は何杯か飲んだ後だった。それで自重してカクテルのモヒートにしておいた。ミントの葉の香りがすがすがしく、女性にもおすすめと思う。
お、コロンボがやってきましたよ。
うん、なかなかの辛さが立ったカレー…に近い料理ですよ。
それもそのはずで、辛み付けにはハバネロを使っているそう。とは言え、激辛で食べられないというものではない。他のスパイスと混ぜて上品に仕上げてあっておいしい。長粒米との相性も良かった。
具は、豚肉にナス、ズッキーニなど。他店のカレーでも割とよく使われている食材だから、違和感なく食べられる。
それにしても、インドとカリブ海周辺の島という距離の離れた場所で、これだけよく似た料理が食べられるなんて。つくづく不思議だなあ。
タフィアのコロンボ。
オーナーの方を存していましたので、お店を出された時は随分うかがいました。
最近のお味、お話楽しみにしています。
お知り合いでしたか。dolphinkickさんは本当に幅広くお店を訪問していらっしゃいますね。感服ものです、はい。
(あ、これ意味ない前置きだから適当にスルーしといてちょんまげ!笑)
今夜はジンギスカンでラム喰って食後にラム酒を呑みました。(ギャグじゃないです。普通に事実を述べてます。笑)
ゲバラの娘がマイコー・ムーアの新作シコーにちょろっと出てましたよ。
ハバネロは一時栽培してたんですが、肝心の唐辛子を収穫する前に猫が全部葉っぱを喰っちゃいました!あえなくチ〜ン・・・ソッコー枯れちゃったもんね。(葉っぱが無いと光合成、無理っ!笑)
食文化と地理と天候と歴史を多角的に分析するのはなかなか面白いっすよねェ〜。なんかわかるわそこらへんの興味ポインツ。
ギャグが冴えわたっていますね。
それはさておき、インドカレーというと唐辛子の印象を抱きがちですが、中南米原産。定説のように西洋人の「新大陸発見」以降に広まったとすれば、たかだか数百年の歴史しかないんですよね。
同様に韓国のキムチも歴史的には短いわけで。食文化というのは、案外あっという間に変わるものなのかもと思います。
>dolphinkickさん
そんな背景があったとは存じませんでした。参考になりました。ありがとうございます。
麻布界隈はずっと電車で気軽にいけなかった場所だけに、独特の洗練が起こってきた場所と言えるかもしれませんね。
ココは、気になっているお店でした。
例のレシピ本を眺めながら「行ってみたいなぁ・・・」と(笑)。
でも都外からはハードル高いです(^^;。
やっぱりラムなんですね。
飲めないので、ますますお蔵入りですが、いつか行ってみようと思います。カレー&ラムというとハイチを思い出しました。
西麻布は交通の便が良くないから、ちょっと行きにくい場所ですよね。僕もこういう機会でないとなかなか行きません。
仰るとおり、カフェハイチ(http://love-curry.seesaa.net/article/1770541.html)も中南米の料理をベースにしていますね。久々に食後のコーヒーが飲みたくなりました。
ですが、50店舗のうち、タフィアを始め5〜6店の聞いたこともない都心の店が含まれていて、「関係者の知っている店で水増ししたな」という感想でした。
疑惑の店の1つの「アヒル」が、今年にシターラアグニと同じ銀座ベルビア館にオープンしたため、行ってみました。
カレーは普通の味でした。
しかし鉄板焼フレンチという独創的ジャンルで、同じフロアーのシターラアグニなどを、1ケタ離す客の入りで驚きでした。
カレーは普通ですが、アヒルの集客力に驚くべく、一度はご訪問下さい。
「CREA eats」もご覧になっていましたか。さすがです。
CREA eatsの店選びについて申しますと、水増しはしていないと思います。タフィアやahillは、CREA eatsの監修をしていた東京カリ〜番長の水野仁輔さんがよく推していらっしゃるんですよ。
(というか、CREA eatsの掲載店は、ほぼ全店が水野さんセレクトという印象でした)
本文中では触れませんでしたが、水野さんがCREA eatsより前に執筆された「東京カレー★バイブル」という本にも登場しています。
それはさておき、ahillの集客力はすごいのですか。コンセプトの差が大きいのかなと思いますが、一度見に行かないといけないようですね。
疑問が解けました。ありがとうございました。
他にも、フォレスト(青山)、リズカフェ(原宿)、テーゼ(西麻布)、タスヤード(千駄ヶ谷)と、あまり取り上げられない地域的にも偏った店が載っていたため疑問でした。
土曜日の夜のベルビア館8階は、他の店は2割程度の客入りのところ、ahillのみほぼ満席でした。
カレーは、ディナーもランチも単品オーダーできます。
ちなみに、誤解される表現でしたが、カレーは普通でもメインの料理は実に美味いです。
青山や西麻布のお店が多いのは、水野さんの趣味なんでしょうね(^_^;)
鉄板料理はバッチリなんですね。気が向いたら訪問してみたいと思います。
コメントへのコメントですが、水野君と同様、僕もこの界隈だけが突出して詳しいです(笑)。十年勤めた会社が西麻布だったので、チャリ&バイク範囲は大抵行ってると思いますが・・・。で、
> 西麻布にはバーでカレーを提供する流れを築いた伝説的なお店
これはどこのことでしょうか?
コメントありがとうございます。そうでした、びっぐさんも西麻布や中目黒〜六本木あたりの日比谷線沿線がお詳しいですよね。
dolphinkickさんが教えてくださるといいですね。
ご指名なんてなかなか無い事なので、
ちょっと嬉しかったりしてます。
伝説的な、と触れたお店ですが、
ウォッカトニック
というバーです。
伝説的という表現は、カレーにではなく、このバーを形容している点はご承知くださいね。
出されているカレー自体は出来合いではありませんが、とってもオーソドックスなおうちカレー風です。
でもお酒の後には、なぜだか安心できて、美味しく食べられるのです。
そして、このお店を巣立った方の中には、テーゼのオーナーさんもいらっしゃいます。
テーゼでは、カレーにさらに踏み込んで展開されていらっしゃいますよね。
また、こちらのオーナーさんは、ざる蕎麦の食べられるバーも10年程前に西麻布で始められています。
ウォッカさんの系列では、恵比寿のアイリシュパブでも、こちらはランチだけだったかしら?
おうち風カレーを出されいてた記憶があります。
まかないカレーがこうじたものですが、運の良い時にしか食べられない欧風マトンカレーを隠し持ってらっしゃるバーも西麻布にはあります。
おそらく、このウォッカトニックというバーを巣立ち、あるいはお客として影響を受けられたバーテンの方々は数知れません。
そして、タフィアのオーナーさんも最初はお客の立場でこの店に出会い、その系列バーで飲食の見識を高め、今に至ってらっしゃいます。
長くなってしまいごめんなさい。
おお、ウォッカトニックでしたか。
角章さんとは仕事関係でもお会いしたことがあります。もちろん「So-Bar」もよく行ってました。その縁で時々顔を出していたテーゼのカレーも懐かしいです。
仕事つながりもありますが、その中のいろいろなお店は「パレットクラブ」という店のスタッフと行ったものでした。今はもうありませんが・・・。
ご丁寧なご回答、ありがとうございました。テーゼのカレーのルーツを知ることができて、僕にとっても有意義でした。さらに、タフィアにもそんなつながりがあったのですね。
>びっぐさん
きっかけとなるご質問、ありがとうございました。びっぐさんご自身も西麻布のバーの流れにつながっていたんですね。人と人のつながりって本当に興味深いなと思いました。