2005年09月02日

おすすめその258 茶房 武蔵野文庫(吉祥寺)

カレーライス茶房 武蔵野文庫

武蔵野市吉祥寺本町2-13-4携帯地図

Tel:0422-22-9107

予算:800円〜1100円
味 :★★★☆
辛さ:★★☆
量 :★★★


吉祥寺で代表的な喫茶店を三つ挙げなら、まめ蔵くぐつ草、それに武蔵野文庫だろう。この3店、それぞれが個性的なカレーを出しているところが興味深い。

武蔵野文庫は1985年にオープンした。黒を基調としたシックな雰囲気で、壁には井伏鱒二直筆の書がかかっていたりする。「東京カフェマニア」さんによれば、オーナーの日下さんがかつて早稲田大学前にあった「茶房 早稲田文庫」で働いており、その後譲り受けたものだそうだ。

実は、粉から手作りしているというカレーのレシピも早稲田文庫譲り。50年以上の長きに渡って受け継がれた味なわけだ。ご託はこのくらいにして、カレーセット(1100円)をいただくとしますか。サラダと、コーヒーまたは紅茶またはヨーグルトが組み合わさったものだ。

うーん、ほろ苦い。

スパイスを焼いているのだろう。カレー・ソースを味わうたびに、独特の苦みが口の中に広がる。今どきのカレーにはあまり見られないタイプだ。年季が入ったカレーに共通するテクニックなのかな。やはりかなりの歴史を持つ三越前の印度風カリーライスや、新御徒町のサカエヤなどが、少し似た苦みを出しているので。

具のジャガイモや鶏肉は、カレーの味が染みているのに形がしっかりと整っている。これは崩れないところまで煮込んで、途中で引き上げるという工夫のなせる業。

落ち着いた雰囲気の中で、歴史の深みを味わう。大人らしい時間を、と考えているあなたにおすすめしたいカレーだ。

posted by たあぼう at 11:25 | Comment(0) | TrackBack(2) | 武蔵野・三鷹
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吉祥寺の武蔵野文庫
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