
渋谷区広尾5-2-25 本国ビル3F (携帯地図)
Tel:03-5941-6996
予算:1000円〜2650円(昼)
味 :★★★★
辛さ:★☆〜★★★☆
量 :★★★☆
いろいろなカレー屋さんを紹介しているけれど、誰かと一緒にお店を訪ねるのはいまだに緊張する。「相手の好みに合うかなぁ」と考えてしまうからだ。特に相手がグルメさんで、しかもその好みを把握していないと不安が大きい。
この日一緒に訪問したのが、正にその「好みを知らないグルメさん」だった。不安を感じつつ、最寄り駅から少々遠いお店へ連れていったら、なんと休み(-_-;) やってしまった…。動揺を隠しきれないまま、第2候補のお店がある広尾へ進路を変更した。
ところがさらに予定が変わった。目的地へと向かう途上、グルメさんが立ち止まった。「こんなところにインド料理店がありますよ」。あ、ここは前に通りがかったけど、まだ訪問したことがないんだ。「初めてですか。ネタになっていいじゃないですか」。おお、グルメさん優しい!
こんなやり取りを経て、訪問したのがプリヤである。店内の各テーブルに白地のクロスをかけているなど、なかなかハイソな雰囲気を漂わせている。しかも日本人以外のお客さんが多い。ロンドンのインド料理店みたいだな。さすが広尾。
ランチのメニューはセット主体。お手頃な1000円セットから豪華な2650円のコースまで選択肢が広い。僕たちはお店の名を冠した「プリヤカレーセット」(1400円)を選んだ。3種類のカレーが付くタイプである。ナンとライスは食べ放題だそうだ。
カレーはチキン、じゃがいもとカリフラワー(アル・ゴビ)、ミックス・ベジタブルの3種。ただし「本日のカレーにも変更できますよ」と店員さんが言った。そこで僕は、チキンの代わりに本日のカレーである鶏の肉団子(ムルグ・コフタ)にしてもらった。グルメさんはそのままチキン・カレーを注文した。
料理を待つ間は、グルメさんのグルメ話に耳を傾けた。僕があまり訪問しない西麻布や広尾のお店をいくつも知っているので、すごく勉強になった。普段はさとなおさんのサイトなどを見て情報を集めているんだそうだ。
おっと、感心している間にカレーやナンがやってきた。いただきます。

まずはムルグ・コフタから。予想どおり最もスパイシーかつサラッとしたカレーだった。肉団子は形がしっかりとしていながら、口の中で軽く噛むとすぐにほぐれていく。この感触が心地よい。
一転してマイルドなのがミックス・ベジタブルだ。クリーミーで、インゲンやグリンピースなどの野菜のクセをほとんど感じずに食べられる。ただ、グルメさんは、もっとスパイシーな方が好みだそう。
最後のアル・ゴビは、ドライなタイプ。ジャガイモへの熱の通し方が上手だ。絶妙な堅さ、いや柔らかさというべきだろうか。スパイス感は、ほかの二つのカレーの中間といったところ。とにかくバランスがいい。
このように、それぞれのカレーがちゃんと持ち味を発揮していた。さらに、ナンやナンの下に隠れていた小振りのタンドリー・チキンも美味だった。真っ当なインド料理を真っ当に食べさせてくれる良店と言っていいだろう。

と思ったらあの店の場所でしたね。
しかも★★★★ですか、どう変わったのでしょうか。
記事が楽しみです。
さすがこの界隈はお詳しいですね。タンドゥール広尾店(目黒店を紹介済み:http://love-curry.seesaa.net/article/12577600.html)の跡地に入ったお店なんですよ。
海外のインド料理店という雰囲気で、なかなか良かったですよ。