
新宿区大久保2-32-3 (携帯地図)
Tel:03-5272-5137
予算:1500円くらい〜(夜)
味 :★★★☆
辛さ:★★★★
量 :★★★☆
「Hanako」9月21日号の新宿エスニック特集でも取り上げられていたタイ料理店。といっても、Hanako的なおしゃれっ気はまるで期待しないほうがいい。むしろタイ現地を彷彿(ほうふつ)とさせる、濃厚な雰囲気のお店なんである。
まず、入っているビルは大久保通りに面しているのに、入口が表にない。ビルの脇の細い路地に入ったところから入る。初めて訪れるときは見つけるのに苦労するだろう。店内は一面明るいペンキで真っ青に塗られている。客席はカウンター席がわずか7席ほど(集団なら奧にあるテーブル席が使えるみたい)。
勇気を持って中に入ると、陽気そうなタイ人のおばさんと、その親戚筋らしき“チーママ”(おばさん談)が迎えてくれる。ただしチーママ、仕草はしっとりしているけれど、声は低い。…ま、そういうわけですよ。お客さんはタイ人比率がかなり高く、僕がマイノリティ気分になってくる(笑)
気圧されていてもしょうがないから、カレーを頼もう。タイ東北部イサーン地方の料理が得意なお店だそうなので、イサーン地方のカレーである「ゲーン・オム」(1000円だったかな?)を、餅米でいただくことにしますかね。
煮込み時間の少ないタイカレーらしく、下ごしらえは注文を受けてから目の前でやってくれる。おばさんに「カライノダイジョウブ?」(辛いの大丈夫?)と聞かれ、思わず勢いで「うん」と答えてしまった。するとピッキーヌ(唐辛子)を放り込んでつぶしている。無茶苦茶に辛くはなりませんように…
「デキタヨー」と、おばさんが僕の前にカレーを置いてくれた。勝手に大盛りにしてくれたそうだ。上機嫌なのかいつもこうなのかは分からない。とにかく、青菜類やら赤ピーマンやらきのこやらが、てんこ盛りになっている。
適当な量の餅米をを取ってお寿司のように握り、カレーに浸して食べてみる。お、なかなかいけるじゃないですか。辛さも適度な辛さだし。具はなかなか歯ごたえがあるうえボリュームたっぷりだから食べるのにちょっと苦労するけどね。
なーんて最初のうちは余裕をかましていたのだけど、だんだんしんどくなってきた。味はそのまま、なかなか美味しいんだけど、沈んでいた辛さが本格化してきたのと、満腹感が増してきたのにたくさん具が残っていることが精神的ダメージとして蓄積してきたからだ。うーむ。餅米をさっさと食べきってしまい、具だけになってからはますます精神的ダメージが (^_^;)
どうにかこうにか、ほとんどを食べ終わった。でも少しだけ底の方に残してしまい、それを見たおばさんがちょっと残念そうな顔をしていた。ちょっと心が痛んだ。
帰り際におばさんがひとこと。
「ツギハチーママノシャシンモトッテネ〜」(次はチーママの写真も撮ってね)
最後までこのお店のペースに負けてしまったようだ…。