港区南麻布2-13-13 (携帯地図)
Tel:03-3453-2788
予算:950円〜
味 :★★★☆
辛さ:★★☆
量 :★★★
前も触れたと思うけれど、おいしくて手頃なレストランを白金高輪駅の周辺で探すのはかなり難しい。そんな厳しい環境に6月、期待の新星が登場した。レストラン大越という名前の洋食屋さんである。
元々は渋谷にあって、当時から相応に名前を知られていたようだ。この10月には、TBS系「はなまるマーケット」でハンバーグが紹介された。そのハンバーグに使うのと同じ牛肉を使った「ビーフカレー」(950円)をランチで用意する。
カレーを注文すると、先にスープとコールスロー・サラダがやってくる。このコールスローがなかなか本格的なため、「これは良いお店だな」と、すぐに実感できるはず。個人的にはもう少し甘みを抑えてくれた方が好みだけど。
サラダとスープを平らげたところに、お待ちかねのカレーがやってくる。おうちのカレーよろしく、カレー・ソースがたっぷりとライスにかかっている。さらにその上にはおいしそうなビーフが鎮座しているじゃないですか。ではでは、いただきます。
まずはカレー・ソースをそっと少し口に含んでみようか。うん、おうちのカレーの延長線上にある味で安心できる。でも、さりげなくおいしさの深みが違う。きっと良質なブイヨンを使って旨みを引き出しているのだろう。
「さりげないおいしさ」は具のビーフやタマネギにも言える。適当な大きさに切ってあるビーフは、口の中で軽く噛むほぐれる絶妙な柔らかさ。タマネギも特有の食感をほどよく残しながら、よーく炒めて自然な甘みを巧みに引き出していた。
おうちのカレーの雰囲気を出しながらも、一つひとつの要素はさりげなく上回っている。そんなできばえのカレーに、「シェフの美学なのかな?」と想像をたくましくしてしまった。
ちなみに、麻布十番の大越は双子のご兄弟のお店だそうだ。