江東区亀戸6-13-1 (携帯地図)
Tel:03-5609-2757
予算:800円くらい〜(昼)
味 :★★★★
辛さ:★★☆
量 :★★★
亀戸駅を出たら、明治通りを南下する。ほどなくしてカレーを紹介する小さな立て看板に出会うはず。そこを左に曲がれば瓦屋根が印象的なカレー屋さん「cresson」がある。先日の小野員裕さん、小宮山雄飛さんとの座談会でも紹介された薬膳カレーのお店だ。
カウンター席ばかりのこぢんまりとした店内には、近隣にお住まいとおぼしき常連さんの姿が目に付く。といっても、一見さんが入りにくい雰囲気ではない。お店を切り盛りするおばさまは、どんなお客さんにも品良く接してくれる。
ランチは16時までと、割と遅くまで営業している。メニューを見ると、具の種類に応じて個性的な名前のカレーがたくさん並んでいることがわかる。僕は季節の特別メニューらしき「キャベツの重ね煮カレー」(1000円)に決めた。併せて、食べ放題のサラダと、コーヒーまたはアイスティーが付くセット(150円)にした。
カレーの到着前に、セットで注文したサラダがやってきた。自家製とおぼしきノンオイルのドレッシングが望外においしかったため、その勢いであっという間に平らげてしまう。
それを見ていたらしいおばさまから、「遠慮なくお代わりしてください。小さな容器にしちゃってごめんなさい」と声がかかった。おかげで2杯めは大きな容器に盛られてきた。ちと恥ずかしい(^_^;)
さすがにこの2杯めは量があった。食べ終わらぬ間に主役であるカレーが到着。そういえばキャベツの重ね煮って何だろう? と思いつつ、まずはカレー・ソースに口を付けた。
いやあ、実にしっかりとした旨みが出ているカレー・ソースだ。ほどよい辛さはもちろん、軽い酸味や甘みも感じられる。濃厚な味ながら、サラッとしていて飲み干したくなるような魅力がある。
この不思議なソースは、お店のオリジナル。説明書きによれば、28種のスパイスを使用。さらに10種の果物やドライ・フルーツ、5種の野菜、鶏ガラによって「自然だし」を取り、旨みを出しているそうだ。煮込みにも時間をかけるため、完成には1週間もかかるんだって。手が込んでいること。
具のキャベツの重ね煮は、ロールキャベツのことだった。いざ正体を見ると、確かにそれしかないよな。自分の鈍感ぶりにあきれつつ、味わう。中の肉は家庭的な仕上がりで、これ単独でもカレー・ソースを絡めてもおいしかった。
総じて「薬膳」という言葉を全く意識する必要がないおいしさだった。それでいて、健康に配慮が行き届いているところが、cressonのカレーの良さなんだと思う。
薬膳カレー、よく耳にし、食べもしますが、
インドにおけるスパイス使いが、既にカレーの本質には薬膳的な効能を含むことを説明している中で、
あえて薬膳を唱えるカレー屋さんて、何を付加価値としているんでしょうか
時々?になります
こちらのお店はどうなんでしょう?
薬膳とは直結しませんが、カフェドゥシンラン、伺いました。
ゆったりと時を過ごせるのかと思いきや、ソトコトから派生する、出版関係のいわゆる業界人ばかりで、あちらこちらで商談、名刺交換が繰り広げられていました。
とてもスローライフやロハスを提唱する媒体のプロデュースとは思えず、こうした横文字も日本ではお仕事の道具としてしか機能できないのかしら、とちょっと残念に思いました。
カレーは雑穀カレー一品。
具は茄子とツナでした。
小麦粉を使わないサラサラのルーで、適度なスパイス感もありました。
でも、
雑穀、という文字にだけ商品価値があるような、そんなカレーでした。
自分自身も含めて、
精神論の本質を理解し、提唱し、啓蒙していくことの難しさ、
そして、現代社会の未成熟さを改めて感じています。
つまらない事を書いてごめんなさい。
ボクの実家です。
それだけに、なかなか地元店にいけてないんですよね。
ここもしっているのですが、亀戸にくれば実家に、実家に寄れば飯に、となって外食にならないことがほとんどなんです。
実家に寄らずにそーっとここら辺を歩こうっと。
「薬膳系」には脂控えめ、漢方薬くささという共通項を感じます。便宜的に、ジャパニーズ・カレーの一ジャンルとして「薬膳カレー」と呼ぶのも許せると思います。ていうか、これ流行りますよ、そのうち。
仰るとおり、香辛料がもともと薬効を備えていますから、それを使うカレーはすべてを薬膳ととらえることはできますね。
違いを挙げるなら、香辛料を使うだけでなくより健康に気遣った配合にしたり、一緒に使う調味料などにまで配慮が行き届いたカレーということでしょうか。cressonのカレーにはそんな特徴が感じ取れました。むろん「言ったもん勝ち」的な自称薬膳カレーを出すお店も、ないわけではないですが。
カフェドゥシンランについては、残念な時間となってしまったようですね。訪問していない僕がとやかく言えることはありませんが、時期、場所柄なども影響したかもしれませんね。
ソトコトには賛否両論あるかと思います。ただ、環境という主題に読者の反応が悪い時期からがんばり続けて事業を成立させ、ムーブメントを起こすまでに発展させた点は尊敬しています。半面、表面的なおしゃれさばかりに注目する方も少なくないのかもしれません。ともあれ、同業者として参考になる意見でした。
>はぴいさん
実家の近辺は訪問しにくいというの、よくわかります。僕も実家の近辺で、「知っているのになかなか訪問できないお店」を宿題としていくつか抱えています。
>MTさん
貴重なご意見ありがとうございます。MTさんが子供舌というよりも、ある意味でカレーを食べ過ぎの僕の方に問題がありそうに思いました。典型的な日本のカレーに対する感度が下がる一方、香辛料の使い方に独創性が感じられるカレーを気に入りがちなところがあります。
味については、あくまで僕のお気に入り度合いですので、参考になさるのはほどほどにして、いろいろ試していただければ幸いです。
薬膳の捉え方、なるほどですね。
じねんじょなど、お野菜をフレッシュな状態でふんだんに載せたり、クコの実を加えたり、スパイスバランスを工夫したり。
お客様に何かを感じさせる努力をなされているお店、確かにありますものね。
カフェドゥシンランについては、時期柄、場所柄はいたしかたないと思っています。
ソトコトさんの編集部もすぐご近所ですし。
あちらの事務所も手狭そうなので、商談、接客に絶好のロケーションであることは間違いないでしょう。
ただ、ロハス、という概念を商標化し、商品として扱い始めたあたりから、その活動に素直には賛同できなくなりました。
本質を理解して出版活動されている方も当然いらしゃいますが、活動を継続させる一営利団体としては難しいところなのでしょうか。
そうですね。商標登録については仰るとおり、やり過ぎかなという印象を僕も抱きました。より多くの人が幸せになる手法があったのではないかと思います。
ただ、慈善活動という形によらず、がっちりと利潤をあげながら環境に注目させようとする試み自体は評価したいと思うようになりました。
松下幸之助の言葉の受け売りのようになってしまいますが、適正な利潤を生めば新しい雇用が生まれ、ひいては社会貢献につながりますから。
私もそう思います。
慈善をビジネスに、ではなく、
ビジネスを慈善に、
ですよね。
真摯なお返事をいただけて嬉しいです。
ありがとうございました。
いえいえ、これからも書き込み、お待ちしています。