渋谷区道玄坂2-19-2 (携帯地図)
Tel:03-3461-8809
予算:950円〜
味 :★★★
辛さ:★★☆
量 :★★★
道玄坂の百軒店に長く君臨する有名カレー屋さん。今は亡き店主がビルマ(現ミャンマー)で偶然覚えたというカレーの製法を持ち帰って開いたのだとか。でもビルマ風という気がしない不思議な味わいだから、オリジナルに分類しておこう。
名物は店名と同じ「ムルギー」という名のカレーライス。とりわけ「玉子入りムルギー」(1000円)がお店のおすすめだ。だから玉子入りムルギーで決めていた…というのは嘘で、最初はただのムルギーにしようと思った。でも写真の見栄えを重視して玉子入りを選んだ。
前にムルギーを訪れたのは何年前のことだろう? でも外観といい、内装といい、流れる音楽といい、昭和前半の趣は変わってないなあ。薄暗い照明も昔っぽさを感じさせる。やってきたカレーも、主におばあさんが作るようになったけれど、見た目は以前とおんなじだ。
そう、このエベレストを思い起こしたらしい、こんもりと盛ったライスがいいんだよね。ではいただきます。
ライスの山を少しずつ崩しながら、カレーの海に浸そう。ビルマ風とは言いにくいけれど、東南アジアらしさを感じさせるところがたしかにある。食べ進むにつれて、気だるい甘みがほのかに伝わってくるんである。
スプーンでカレー・ソースをすくうと、ときどき鶏肉が顔を出す。この雌鳥=ムルギーこそがカレーの名前の真骨頂だ。ソースが十分に浸されるおかげで、旨みを増してくれている。玉子と共に親子そろって一気にいただいてしまおう。
昔とほとんど変わらない味だった。だからこそ、今どきの派手なカレーに比べれば年代を感じてしまう、地味な味になってしまっている。でもときおり思い出しては食べに行く、そんな思い出カレーとしてぴったりだと思う。
4年くらいムルギー食べてないです。
久しぶりに食べたくなってきました。
僕もほんと久々に食べたんですよ〜。味の記憶がかなぁり曖昧になっていました。
昭和30年代から、百軒店で働く人たちは、ここの店をカレーの香りをいつも嗅ぎながら、出勤したり、帰宅したりしていると思うと、ちょっと感動します。おいしかったですよ。
光景が浮かび上がるようなコメント、ありがとうございます。歴史の重みというのを感じさせてくれますよね。
昔の店主さんの味をよくご存じの方ですと、変わり果ててしまったという印象を受けるわけですね (^_^;)
昔ほど味が安定していないという噂もあります。もう一度だけ試されてみてもいいかもしれませんよ〜。
最後に行ったのが30年位前になります。
その時には、すでにご主人は、かなり弱っておられました。
あそこの「野菜カレー」が、とても美味しかった。
私が生まれる前からムルギーファンでいらっしゃいますか! 脱帽です。
野菜カレー、今もおいしいのでしょうか。久々に訪問したくなりました。ありがとうございます。