甲府市善光寺1-22-1 (携帯地図)
Tel:055-233-0345
予算:600円〜(昼)
味 :★★★☆
辛さ:★★★
量 :★★★
「縁は異なもの味なもの」――。本来は男女の結びつきを表す言葉だったと思うけれど、男同士でもこの言葉を口にしたくなるような偶然の出会いが甲府であった。昼食を取るためにふらっと電車を途中下車し、入ったお店で会った別のお客さんが、東京にある母校の先生だったのだ。
不思議な出会いの場となったのが、薬膳料理を掲げる静歌というお店。健康に配慮した定食やカレーを出している。甲府市街からは少し離れており、山梨学院大学や甲斐善光寺の近くにある。
入口に近い席に座り、やや女性的な雰囲気が感じられるおじさん店主にメニューを見せてもらった。僕の注文は初めから決まっていて、「春の薬膳カレー」(600円)である。季節によって使う食材を変えているのだそうで、春であればタケノコや、肝臓に良いシジミなどを入れるとのこと。
カレーの到着を待つ間に、薬草茶が振る舞われた。すすってみると、苦みが舌を刺激する。いかにも体によさそうだな。ちびちびと飲んでいたら、四角いお盆に載せられたカレー皿がやってきた。おお、なかなかカラフルだこと。いただきます。
おお、普通においしいじゃないですか。
おうちのカレーに近い味付けで食べやすい。ただし、小麦粉は使っていないか、使っていてもごく控えめ。もっさり感がなく、サラッとしている。このあたりのヘルシー感が薬膳たるゆえんの一つか。
具材も薬膳らしいものばかり。先述したタケノコとシジミのほか、キクラゲ、大豆、クコの実、松の実などがたっぷりと入っていた。いずれも健康に良い効果がある一方で、クセが少なくて食べやすい。
辛さはおうちのカレーよりも少し強めに効かせているかな。「カプサイシンで新陳代謝が良くなるからね」とご主人。とはいえ、辛いカレーが苦手な僕でも気合いを入れずに食べられる範囲に収まっている。たいていのカレー好きなら大丈夫だろう。
おいしかったため、サラッと平らげた。このカレーに、紅茶またはコーヒーが付いて600円は嬉しい。東京なら下手すると倍くらいのお値段が付きそうだ。職場の近くで1000円くらいでやっていたら、定期的に立ち寄っているんじゃないかな。
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食べ終わると店主さんから話しかけられた。市川大門で用事があって、その帰り道に立ち寄った旨を告げる。東京からの珍客であることに感銘を受けたらしく、店主さんとしばらく話が続く。そこに、老紳士然としたお客さんが入ってきた。店主さんが「この人、東京から来てくださったんですって」と宣伝してくれる。
そのお客さんも興味を持ったらしく、僕が働いている場所を尋ねてきた。分かりやすい地名を挙げたら、より詳細な住所まで尋ねてくる。おやぁ?と思ったら、東京の大学で先生をしているという。所在地を尋ねたら…母校だった。それもずっと前から。へええ。
「10年前にはキャンパスですれ違っていたかもしれませんね」と、僕も大いに盛り上がった。山梨のカレーがつないでくれた縁、東京でも近々生かしたいな。
静歌、行かれたんですね。食べやすい薬膳カレーで再訪したいと思いつつなかなか機会がなく…画像を見ていい意味であまり変わってないようでホッとしました。
それでは、またです。
さすが、全国を飛び回っているからすさんだけあって、ご訪問済みだったのですね。仰るとおり、食べやすい薬膳カレーでした〜(^-^)
これはまた何とも素晴らしい出会いですね。
私もいつかはそんな素晴らしいご縁に出会ってみたいと思いました。
※ムットではよく知り合いや、うちのブログを見ていただいてる方に
遭遇するのですがf(^^;)
それでは、失礼しました。
ムット(http://love-curry.seesaa.net/article/63037060.html)でお知り合いとよく遭遇されるのは、USHIZOさんの日ごろの心がけと、ブログの影響力ならではでしょうね。