おすすめしない宿でも役立つことはある。・騒音と熱風ばかり吹き付けるエアクール、
・エアクールの稼働さえ止めてしまう度重なる停電、
・自家発電装置のモーターの騒音…
これらの影響でろくに眠れない夜をすごした僕は、朝5時にぱっちりと目を開けていた。おかげでガンジス川に繰り出し、日の出を拝めたんである。
■リクシャーとの交渉のコツは交渉を打ち切ること■
それから2時間後。お釈迦様が最初に説法した地というサールナートに訪れようと思い立った。バラナシからは車で30分ほどの距離だそう。
鉄道駅近くからミニバスが出ているらしい。しかし、遠く離れた我が宿から駅まで出向くのはそれだけで骨が折れる。ここは高く付くけれど、オートリクシャーで行くとしようか。
宿のチェックアウトを済ませていると、宿の職員とおぼしきインド人2人組が声をかけてきた。「これからどこに行くんだ?」と聞かれ、うっかり正直に「サールナート」と答えてしまった。
すると連中は「俺たちのオートリクシャーで行け。インド人プライス(注:もちろん大嘘)にしてやる。400ルピー(約1440円)だ」。こんな感じでレセプションに堂々と居座っているリクシャー運転手は結構いるようなのでご注意を。
「ま、どのみちリクシャー使おうとしていたからいいか」と交渉してみたものの、連中は値下げに応じない。200ルピーも出せば十分のはずなのに。300ルピーでもうなずかないので、交渉を打ち切って外に出た。
するとものの5秒もしないうちに「Wait!」と声がかかってきた。300ルピーで構わないと言う。そりゃそうだよな、300でも明らかに僕は多く出しているはずだから。インドでの料金交渉は、いったん打ち切ってからが勝負かもしれない。
二人組のオートリクシャーに乗り込み、しばらくの間は順調に進んだ。現地で何時くらいまで観光し、何時ごろにバラナシに戻ってくるかなどを話し合う。例のごとくみやげ物屋に行かないかと提案されたが、いつもどおり笑顔でスルーする。連中もあっさり引き下がった。いい感じだ。
■道中でいきなり運転手が交代■
と思ったのも束の間、いきなりオートリクシャーが道を外れ、駐車場らしきところで停止した。ドライバーだったインド人が「ここで下りてちょっと待ってろ」と言う。運転できないし、待たざるを得ない。
数分後、ドライバーは一人の割と若そうな兄ちゃんを伴って戻ってきた。ドライバー曰く、「ここから先はこいつが運転するから。こいつに300ルピーを渡してくれ。俺たちとはお別れ」。あれっ、運転手が変わっちゃうの!?
さっきの時間交渉はいったい何だったのか?という疑問が残る。しかしそんな疑問を挟んでいては時間を浪費するばかり。とにかくサールナートに行ってもらうとしよう。午前中で観光を一通り済ませたいし。
交代した運転手の兄ちゃんは、「ラヴィ」と名乗った。気がよさそうなヤツだし、そんなに大事なく観光できるのかな?
……大甘だった。
サールナートへの旅は午前に終わるどころか、午後3時にようやく帰り着くほどの長旅に変ぼうした。その原因はもちろんラヴィである。(つづく)



物売りもそうですが交渉ごとは、
一旦立ち去ろうとする・・・のがコツです。
wait!の声がかかったら、そこからがスタートです。
でも時間がある時にしか、できませんけれど。
はい、ようやくですかね。
他国でもこうした交渉はやってきましたが、手間取るのはインドが随一という印象です。
正直に言うと、イスラム商人の方が交渉しやすいです。ぼったくられたままだけど、納得の範囲に収まるまでの時間が早いので (^_^;)
上記コメントを入力した際に、
名前欄を間違って入力してしましました。
失礼しました・・・・。
あ、お気になさらず。気分を変えられたのかと思っていました(笑)